第二十八話 導かれし者の末裔
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?」
「ええ。パパスは私の初恋の人。そして……グランバニア国の王です」
「!?」
「そんな。パパスさんが国王だったなんて」
ビアンカ、アベルはとても衝撃を受けていた。
「アベルさん、あなたには何か感じるものがあります。天空の兜を今から持ってきますのでかぶってはくれませんか?」
「いえ、意味無いと思います。天空の剣も僕には使うことができませんでした」
「そうですか。……しかしあなたに何か感じるのも事実です。おそらくあなたは勇者と出会えるでしょう。その時は再びテルパドールを訪れてください」
「はいわかりました。ありがとうございます。父のことも教えてくださって」
「いえいえ。あなた方の旅がうまくいくことを祈ってますわ。そしてそこのお方」
えっ。私?
「少しお話したいことがあります」
「あ、みんなは戻ってていいよ。私個人のことだし」
「そうか。じゃあ宿屋で待ってる」
「うん。終わったらいくから」
アベルたちが宿屋に向かうのを見届け私はアイシスさんに聞いた。
「それで、何ですか?」
「あなたについてです。あなたは何かアベルさんとは違う宿命を背負っている。あなたは、私たちとはどこか違う。ですが一つだけ言えること。それはあなたの先は希望と絶望。二つのどちらにも向かう可能性があります。……どうか気をつけて」
そう言うとアイシスさんは去っていった。
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