第八十三話 卒業式に向けてその十三
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して」
「そうして演奏するんですね」
「そういうことよ、柔らかくよ」
緊張し過ぎずに、というのだ。
「あんた達も。いいわね」
「はい、じゃあ」
「柔らかくいきます」
「チェンジアップよ」
今度は野球の例えだった。
「速球だけじゃなくてね、パームやスローカーブでもいいから」
「とにかく柔らかく」
「それも入れてですね」
五人も先輩のその言葉に応えて言うのだった。
「緩急も交えて」
「そうして演奏していくんですね」
「そういうこと。ではいいわね」
「はい、今年渡最後のライブも」
「頑張ります」
五人は高見先輩の言葉に目を輝かせて応えた、そうして。
そのうえでだ、練習を続けていく。練習は最終段階であるステージ衣装を着けてのリハーサルに入ろうとしていた。本番一歩手前のそれに。
第八十三話 完
2014・6・1
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