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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
一族の物語 ―我/汝、悪である― @
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た。
そして、最後には神すらをも屠り、一族の中で最も異質な奥義を編み出した。
一人
(
六代目
)
は、先代を疎んでいた。
先代の偉業、神殺しが彼にはプレッシャーとなり、それに押しつぶされようとしていた。
だが、民はそんなことは気にもしない。
先代の強さを彼にも望み、彼がそれに答えないと掌を返した。
先代はすばらしかったのに。
先代は人となりもよかったのに。
そんな言葉が、彼に世界を呪う決心をさせた。
一人
(
七代目
)
は、父の意思を継いだ。
否、継がされた。
彼は生まれてからずっと、父に洗脳されていた。
世界を呪え、ただそれだけを教え込まれてきた。
そうした心で過ごしていたせいか、一族は再び恐怖の対象となってきていた。
そして、志半ばで死亡した。
一人
(
八代目
)
は、そんな父を間近で見てきた。
そして、一族の歴史を紐解き、民が何度も掌を返していることを知った。
そして、父の死とともに、彼は堪えが効かなくなった。
彼は世界を呪うために一つの奥義を編み出し、そして、そこで息を引き取った。
一人
(
九代目
)
もまた、父の様子を見てきた。
そして、父の奥義を完成させるために怨みを連ねた。
一族の奥義は、強き意志によって編み出される。
それゆえに、彼は怨みを重ね、怨みを連ね、世界に絶望し・・・
父の奥義と対になる、奥義を編み出してしまった。
一人
(
十代目
)
は、そんな歴史を知らなかった。
父は自らが狂っていることを理解していて、子に会うことが無かった。
だが、父の死とともに、全てを察した。
長寿であった父を生かしたのが何であるのか、それを知ってしまい・・・
そして、霊獣を殺すのにその二つの奥義を使い・・・世界の全てを、呪った。
一人
(
十一代目
)
は、祖父の死を境に壊れていく父を、隣で見ていた。
それ故に唯一止めることができ・・・だが、それを実行しなかった。
そんな父を止めるしかないことは分かっていた。
だが、彼にはそんなことが出来なかった。
目の前で高笑いする父を、壊れていく父を、殺すしかないとは思った。
だが、心優しい彼には、父を殺すなんて出来なかった。
そして、殺さずに止める方法を強く願い・・・
誰も殺さずに、全てを収める奥義を、編み出した。
一人
(
十二代目
)
は、天才であった。
幼きころに祖父が世界を呪い、父がそれを止めた。
そして、その瞬間に祖父が自殺し、父も自殺したにも関わらず、彼は強く生きた。
そのことを知った瞬間に奥義を習得し、一族の長となった。
幼き彼を疎む分家は数多にいたが、それすらねじ伏せ、そしてその人望で束ねて見せた。
そんな彼だからこそ、彼は一族の勤めを果たし
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