由実「私に関わった男って、皆タジタジになるもの」
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これから一年よろしくね!」
「俺は……言わなくても分かるか」
「葉山伊月君でしょ?一歳年上なんて、なんか頼もしいなぁ」
その言葉に感じるのは、圧倒的な自然。元からそういう人間であったかのように自分を演じている。そして、自身の性格をちゃんと理解しているのが一番問題だろう。きっとこのクラスでこいつの本性を見破る事が出来るのは、俺と志乃ぐらいだろう。
「そんな事ねえよ。でもまぁ、これからよろしく」
分かるように冷たくすると、すでに本山の虜にされたかもしれない人に仕打ちを受けそうなので、相手を傷付けないような言葉で返す。もっとも、これが冷たい態度を取っていると思われたらその時点で終わりなんだけど。
だが、本山は俺の言葉にニコニコして、それ以降俺の方を振り向く事は無くなった。そして、改めて教室を見渡すと、本山を見つめていたり、胸を揉む仕草をして笑っているような男子達を何人か見つけた。まさか、本当にもうメロメロにさせちまったのか?
俺の嫌な予感は、これが必然とばかりに的中した。この先、悪い事が起こらなきゃいいけど。
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