第5話 サイトの実力拝見してみましょうか
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ん。その通りかな。フーケの方は魔法学院の杖っていうけれど、1回しか使えない武器だったんだけどね」
1回しか使えない武器って、東方は進んでいるという噂も流れているが、エルフを打ち破る能力がない以上、杖サイズでフーケクラスが作った土ゴーレムを1回で破壊できる武器をつくれるとは思えないし、東方から流れてくるというが、どうも俺の前世から流れついたんじゃないかと思われる本とかと同じか。だとしても武器を扱えるって……こいつ、そういう訓練つんでいるのか。手ごわいかもな。
「そうか。フーケの件はわかったけれど、ギーシュの件はちょっと信じがたいんだ。なのでサイトの剣の腕をみせてくれないかな?」
「どうやって?」
「演武って知らないかい?」
「聞いたことはあるけれど、見たことは無いかなぁ」
「……だとすると、手合せすることになるかな」
「手合せって?」
俺は腰に下げた軍杖を持って構えに入りつつ、
「つまり俺の軍杖と、サイトの剣で決闘もどきをするんだよ」
「けど、俺は不器用だから手加減できませんよ?」
「うん? ギーシュの時は目の前に剣を突き立てたのでは?」
「たまたまですよ」
俺は教室の授業でギーシュのワルキューレの動作をみていたので、自分ならワルキューレ7体を最速で切って、ギーシュの目の前に水系統の魔法でつくった水の鞭であるウォーター・ウィップなら、ほぼ同等のことができるだろうと思うので、魔法の詠唱で、最初に何合か、サイトの剣を受けないといけないと考えると、この瞬間が勝負だろうなと思いつつ、サイトにだした言葉は、
「今日は暗いから、そちらから、俺の軍杖は、見づらいだろう。月明かりでもみえる今度の虚無の曜日の翌日のこの時間帯でどうかな?」
「えっと、昼間とかではいけないのかい?」
「誰かに見られると、決着をつけなければ、ならなくなるからさ」
「どうして?」
「貴族としてのプライドだな。俺がサイトに勝てなければ、メイジである俺の負けとみられる。そうすると、メイジの実力をみるには使い魔を見よ、という言葉があって、俺の主人になるモンモランシーが『ゼロ』とよばれているルイズよりも力が劣っているとみなされる。それでモンモランシーのプライドが傷つくからさ」
「貴族のプライドってわからないけれど、理由はあるんだね」
「ああ。それでやる気はどうだい?」
「まあ、暇だからいいかな」
「それでは、今度の虚無の曜日の翌日のこの時間帯に『ヴィストリの広場』で」
そして、約束当日の時間に『ヴィストリの広場』へサイトが来た。
「じゃあ、始めるとして俺の二つ名は『流水』だ。他に何かきいておきたいことはあるかな?」
「そうねぇ。なんでこんなところに、二人
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