暁 〜小説投稿サイト〜
魔法薬を好きなように
第5話 サイトの実力拝見してみましょうか
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性のようだ」

「兄貴もなかなかおちつかないねぇ」

「お前こそ、相手の旦那に感づかれるなよ」

「あら、知っていたの?」

「わしは、これでもお前らの父親だぞ。お前らの素行ぐらい把握できとる」

って、一番タチが悪いのは、父であるからな。まあ、細かいところはつっこまないでおこう。

「とりあえず、気がむいたら、連絡はするから」

「あてにせず待っておるぞ」

そうして、家の方はひと段落ついたので、使い魔のカワウソであるエヴァと一緒に魔法学院にもどってきた。

それから平日は、朝食から夕食までをモンモランシーのそばにいて、夕食後は自由にすごしていたので、軍杖をつかった訓練と、自室での魔法薬の実験とをおこなっている。俺の精神力の関係もあるので、2週間のサイクルで、モンモランシーの実験の手伝いではトライアングルスペルに相当する魔法を使うのは4回、俺自身用にその期間中2回のペースということで、話はついた。実際はもう2回ぐらいなら余裕はあるのだが、魔法学院外へでた時に、護衛としての余力をきちんと残しておくためっということである。

虚無の曜日は、魔法学院から近くにある薬草をとりにいっていた。使わないのもあるが薬草の種類が多いのは、魔法学院が昔、ここらに薬草を植えたらしい。今では、授業で使う薬草なら、ここですべてまかなえるようだ。
そういう意味では一般的なものばかりで特殊なのはみかけないなぁ。

使い魔のエヴァは、普段は寝るときだけ、部屋にもどってきて、食事は適当に自分でとっているようだ。ついでに川とか、湖沼にある薬草もとってきてくれているが、いまのところ、使い道をどうしようかと迷っていて、乾燥させているところだ。

そして、今日からは、使い魔として一緒に教室に入らなくてもよいのだが、暇つぶしに授業をきいていた。
教育係をつとめているメイドのエヴァも教えていてくれたが、ここの魔法学院ほどではないからな。再学習にはもってこいだろう。

それで、今朝は、魔法学院の宝物庫が襲われた。しかもフーケにとの噂が流れていたが、フーケなら、もう逃げ去ったあとだろうと思い、現場を見にもいかなかった。魔法衛士隊の騎士見習いの時はフーケを捕まえるのに借り出されたから、そのあたりはなんとなくわかっていたつもりだった。今日の『フリッグの舞踏会』の挨拶で、オールド・オスマンが

「フーケを捕まえた。そして今夜の主役はフーケを捕まえたミス・ツェルプストー、ミス・タバサ、ミス・ヴァリエールにミスタ・サイトじゃぞ」

それを聞いた時に奇妙な違和感を覚えた。なぜなら、だいたいは、最後に呼ばれるのが主役の中でも本命のはずなのに、最後がサイトだと?
ルイズが本命で、その使い魔であるからその順番だったのかもしれないが、その二人がどちらにしても中
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