全国10カ所の妖気
東方変形葉48話「幻想の月」
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
まれる幻想の月も見てて楽しいものだよ?」
なるほどねえ。なんだか苦し紛れな気もするけど。
「まあ、そういうことなら別にいいけど。」
「そうそう。」
グラスを手に取り、ワインを少量注ぎ、椅子に座って月を眺め始めた。
「そういえば、宴会はいつするの?」
「ああ、明日だよ。明日の夜6時ぐらいから。ここでは食べられないいいものを買ってきたから楽しみにしててね。あとお土産もその時に渡すよ。」
そしてしばらく満喫した後、スキマに入って家に帰った。それにしても、お土産って何かしら。楽しみね。
「はい、始まりました〜!裕海帰宅並びに暗黒物質異変のえんか〜い!」
わーわーと、歓声が上がる。うん、俺を祝ってくれてるのはありがたいんだけど、その俺が料理を作るっていう。まあ、ぱっぱと作ってしまうか。炊き上がった酢飯を小さな小判ぐらいの大きさに握り、魚をさばいてネタを作り、載せる。それの繰り返し。それと同時に肉野菜炒めを作る。人形たちの手伝いもあり、大体30分ぐらいで終わった。
「ありがとう、3人とも。おかげで早く終わったよ。」
人形たちと姫雪は「うん!」と元気な声で頷いた。俺は宴会会場の部屋に行き、全員にお土産を渡していく。
「ゆうみ〜!さけのめ〜!」
「・・・萃香、だからそれ樽。」
「のめ〜!」
「がばばばばばばばあ!?」
一気に酒が入ってくる。こんなに飲んでも酔わない俺に驚いた。姫雪なんて、マタタビの匂いをかいだだけでぐにゃんぐにゃんになるのに。俺って変なところで耐性ついてるよな。
「お兄ちゃん!」
「けほっ、けほっ、・・・何?メディスン。」
樽分の酒をまるまる入れられたので、少しむせた。
「ぎゅ〜っ!」
「っ!?」
思いっきり抱きついてきた。あっ、よく見たらメディスンめっちゃ酔ってるじゃん!
「むぅ〜っ、私のお兄ちゃんなの!」
フランがおもいっきり抱きつく。いてててててててて、強っ!?抱きつく力強!?
つられて、酔った連中が俺の方に寄ってきた。わあ、酒臭い。スキマで緊急脱出すると、全員空振りしたかのようにバタバタっと地面に雪崩れていった。しかし、起き上がらずにそのまま寝たようで、さまざまな人の寝息が聞こえてきた。・・・またここで起きてるの一人かよ!
まあいい。しばらくあの湯柱を眺め続ける。聞いたところ、地底の都市で絶対的に重要な場所があるそうだ。たしか、その屋敷は地霊殿というところだったような。
地底の妖怪ってどんな感じだろう。地上の妖怪とあんまり変わらない
「はあ、みんな寝ちゃってる。俺も寝るか。」
俺はごろんと横になり、そしてしばらくして眠気が襲い、夢を見始めた。
続く
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ