暁 〜小説投稿サイト〜
Angel Beats! the after story
ウイニングイレブン!&マリオカート!
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
抜き去った。

ま、まさか……。

「スーパーミニターボ!?こんな距離が短いカーブで!?」

スーパーミニターボ:操作の一つ。ドリフト中、タイヤから青い火花が出た時続けてドリフトを続けてるとできる。その加速は普通のミニターボを超える。

「お先にTKさん」

バイクをまるで体の一部のように扱い2位のユイをめがけて走っていく。

三周目後半、ついにかなでのバイクがユイを射程圏内に入れた。

「TK先輩と同じようにいくと思ったら大間違いです!」

「ふっ、そういうことですか……」

ユイが走っているスペース以外には隙間なくバナナの皮が設置されている。そうか、TKとユイはこのためにバナナの皮を前に投げていたのか。一見何も考えていなさそうだが、ゲームでは策士なのかもしれない。

「だけど甘いですよ!」

かなでのバイクはその細身なフォルムを利用し隙間がないと思われていたバナナの皮の間をスイスイと縫うようにして走り、ユイを越してしまった。

「普通の車だったらユイちゃんとTKさんの作戦にやられてたでしょうね。そして!ユイちゃん、車一台のスペースではドリフトもできません!」

「あ、あああ!ーー!!」
策の甘さを痛感させられたユイはもう闘う意思が消えていた。策士策に溺れるとはこのことだな。

かなではこれで最後と言わんばかりの高テクニックでゆりとの差を縮めていき、ついにゆりと並んだ。

だが、今のゆりにはトリプルミドリこうらとアカこうらがあり、攻守ともに最強である。下手にぶつかろうとすれば転倒する。越せば、アカこうらの餌食となる。
「かなで、あんたはもう詰んだわ!」

「知らないのゆりちゃん?アカこうらの回避術を」

「そんなのがあるのか!?かなで!」

それが本当なら、かなではもう最強じゃないか。
えっと、マジで知りたいんだけどほんと。

「ありますよ。ドリフトで回避ができるんです!」

「嘘だ!!!」

おおっ!ビックリした。あまりの怖さにひぐらしが泣いちゃうよ。

「かなでが嘘を言うとは思えないわ。だから……ユイ!あなたが持ってるトゲゾーこうらを投げなさい!」

いつの間にか復活していたユイ。
「で、でも、それじゃあゆりっぺ先輩が」

「いいから!勝つためよ!」
渋々了承したユイのカートからトゲゾーこうらが放たれる。

「さすがゆりちゃんだね」
爆発による青い爆風とともにゆりとかなでのカートは消えていった。と思ったが……。

「な、な、なんでかなでちゃんが吹き飛んでないの!?」

爆風の中から虹色のカートが出てきて、すごいスピードで走っていった。
あ、あれはスーパースター!

スーパースター:一定時間無敵状態になり、スピードが少し速くなる。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ