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正義と悪徳の狭間で
原作前 編
ロアナプラ編
原作前編 第2-R話 夜間航路
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るのが許せない、ってわけじゃないなら楽しめると思う」
「笑いどころも皮肉もなかなかのものだし、私は好きよ」
「ま、二千年前からいまだに受け継がれている作品って事はあるぜ、俺の好みじゃねぇけどな」
アイシャに続いてダッチも肩をすくめて言う。



その後、アイシャとダッチの軽い雑談(と、言う名のローマ時代の西洋古典文学談義)が発生し、私は読書に戻っていた。
暫くすると、ベニーから早く戻ってきてほしい、と言うお達しがあったらしく、ダッチとレヴィ姉さんはキャビンを去って行った。
私とアイシャは屋台で調達してあった揚げパンの夕食を取りながら打ち合わせをすることにした。
「さてレイン、明日は現地時間の朝5時に迎えの船と会合予定よ。
だから4時半までには移動準備を整えておくこと、基本的には襲撃なんかはラグーンに任せる事になってるけど、すぐに動けるように爆睡はしないようにね」
「了解です、その後アンブレラ構成員が管理するWBI社所有の施設から上陸し打ち合わせ後、商談を4件ですよね」
「そうよ、まあ案件としては私のボスがメインで交渉して私はそのサポート、レインはいつも通り、後ろに控えて牽制と警戒をお願い、詳細は明日の朝食時にボスを交えて。
その後、上陸した施設に帰還し1泊、能力査定のために0600に出発、別の施設に移動してその後、自由時間。
1800より、雇用契約成立に伴う『入社式』を『本社社員』の方立会いのもと行って、夕食会。
そのまま、深夜にラグーン号に回収してもらって帰宅予定ね」
「はい」
アイシャは小さく頷き、書類を3枚くれた。
「多分、だけど自由時間は散歩と買い物位しかできないから訓練施設でみれる…まあ、うちの商品の方向性と、宿泊施設にある店舗の一覧よ。
それと、昼食…十中八九査定の合間に食べる事になるでしょうけど…の希望調査表、今回は基本セットは無料、追加なんかは自腹になるから注意してね。
提出は明日の朝に、商品の方も希望を提出しておけば時間の節約になるわ」
私は渡された書類に目を落としながら、甘い紅茶をすすった。
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