全国10カ所の妖気
東方変形葉47話「京都ぶらり」
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「それで、京都の名物って何?八つ橋ぐらいしか知らないけど。」
寮の近くの喫茶店でお茶を飲みながら計画を立てている。しかし、その計画は前までのとは違い、とても心躍るような話題だった。
「いろいろあるわよ。例えばちりめん山椒、でっちようかん、湯豆腐や漬物。いいものがたくさんあるわよ。」
「へぇ〜、さすが京都だ。今日はとりあえずお土産さがしかな。明後日は宴会の材料を買わなくちゃ。」
「・・・お金って、その幻想郷ってところでもそのお金なの?」
蓮子が質問した。
「いいや、あっちは結構古いお金なんだけど、紫が交換してくれたんだよ。」
「宴会の材料を全て自腹で買うつもり?いったいどれだけ持ってきてるのよ。」
メリーが訊いてきたので、金額を答える。
「・・・子供が持つお金じゃないわよ。」
「とは言ってもなあ。数十人分のお土産代と宴会の材料費がどれほどいるかわかったもんじゃないからね。このぐらいは持たないと。ああ、ちゃんとスキマの中に入れてるから盗られる心配はないよ。」
「大変ねぇ。」
それにしても、宴会の材料ってどこで買えばいいのだろうか。普通にスーパーで?いや、幻想郷にない“珍しい物”を買って来いって言ってたからな。あ、そうだ!いいこと思いついちゃった!
「まずはこの店ね。」
京都のお土産屋。見てみると、京扇子や阿闍梨餅、その他いろいろないいものがずらりと並んでいた。
「ん〜っと、これはどうしよう。これは紫、これは霊夢。これは魔理沙。これは―――」
「・・・幻想郷には、たくさん人がいるのね。さっきから女性の名前しか上がってないけど、男友達いるの?」
蓮子が言った。・・・・・・。
「・・・に、二・三人ぐらいは。」
「女友達は?」
「・・・阿修羅の八つの手なら数えられるかも。わぁ〜ん!そういや男友達が全然いないじゃんか〜!」
今初めて気が付いた。男友達数えるぐらいしかいないじゃんか!全然気にしてなかったや。
「今時、女友達が多くて男友達が少ないだなんていう男性なんてごく稀ね。」
「・・・ゆ、裕海様、がんばれ〜。」
「「がんばれ〜!」」
姫雪や人形たちが励ましてくれるが、この子たちも女の子。・・・幻想郷で男友達をもう少し増やさないと。
“永遠の変化”でお土産の鮮度を保たせて保存する。そしてスキマの中にしまう。
「これで全員分かな。さてと。姫雪、きらちゃん、ほたるちゃん。」
「「「なに〜?」」」
「一つだけ好きなの選んできてもいいよ。」
「「「やった〜!」」」
おっと、人形たちの大きさを“密度の変化”で姫雪と同じぐらいの大きさにする。あれで人には人形だとはばれないだろう。
3人は店であっちこっち選びまわってる。
「さて、3人が選び終わったら近くの飲食店で夕食を食べようか。」
「さんせ〜!
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