眷属、集めます
第24話
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「全然分からんな」
「棒読みありがとうございます。『断罪の剣』に居る限りそんな事はさせませんから。それはさておき何か質問はありますか?」
「オレから一つあるな。レーティングゲームに関する事だが、オレも出るのか?明らかに過剰戦力だが」
「もちろんです。僕も王として必ず出る必要がありますから。まあ基本的には陣地で僕と留守番になるはずです。場合によっては司令官みたいな役はやってもらいます。少なくとも僕よりは適正があるでしょう」
「まあな。これでも大戦を生き抜いてないぞ」
「僕は単独行動が基本でしたからね。傍で勉強させてもらいますよ」
「オレからはそれ位だな。ああそうだ、報告が遅れたが赤龍帝に元竜王のタンニーンを紹介した。今頃は龍同士で鍛えられてるはずだ」
「なるほど。なら、若干イッセー君の戦力予想を上方修正しておきますか」
軽く様子も見ておきましょうか。どういう鍛え方をしているのか気になりますしね。
「他に報告が無いようなら解散ですが」
特に誰も言うことが無いようですので解散します。さあて、今日の夕食は何を作りましょうかね。野菜の幾つかが痛みそうですから使い切らないといけないのですが、そのまま出すと紫藤さん達が押し付け合いをするのが目に見えていますから、この際冷蔵庫の整理の為に天麩羅にでもしますか。豚肉もこの前ブロックで購入したからかなり分厚いカツも作れる。確か明後日の特売で油も安かったはずですから反対する理由は無いですね。
「祐斗さん、手紙が届いてますよ」
下ごしらえを終えた頃、白音さんがキッチンにやってきてA3サイズの封筒とは別に持っている普通の便せんを僕に渡して来た。差出人を確認するとF・Sとなっている。
「おや?珍しい人からの手紙ですね」
中身を読んでみる。
「祐斗さん?」
「……すみませんが用事が出来ました。夕食なんですが、グリゼルダさんと一緒に天麩羅を用意して下さい。下ごしらえは済んでいるので後は、揚げるだけですので」
「何かあったんですか。その、もの凄く悲しそうな顔してますけど」
「……エクソシスト時代の知り合いの訃報です。顔、見てきます」
白音さんから逃げる様にキッチンから飛び出し、指定された場所に転移する。
指定された場所は寂れた港の一角にある倉庫だった。倉庫の中に入ると、積み上げられたドラム缶に背中を預けているフリードを見つける。
「……やぁ、鍛冶屋さんか。やっと来て、グゥッ!?アアアアアアッ!!」
急に苦しみだしたフリードに駆け寄ろうとする。
「フリード!!」
「来るな!!来ないでくれ!!もう時間がない!!」
だが、それを
「……分かった。だが、痛覚遮断の
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