ちょっとした小話2
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この時俺は知らなかった。
まさか、コレが受難になるとは・・・・・。
【小話5 邂逅】
ケモナを出て、馬車を走らせて数日。
やっと宿場町に着いた。
「なぁ、やっぱり俺の運命の車輪使った方が良くね? 速いよ? って皆? 何でそんな蒼い顔で俺から離れるの?」
「だ、だって・・・・、セイトさんの言うそれって、あの凄く速い馬車ですよね・・・? あれにはもう乗りたくないですよ〜!」
やっぱり駄目か〜・・・。
しかし、何で速いの駄目なんだ? 寧ろ時間が短縮出来て良いような気がするけどな〜・・・。
「ヨシュアさん、貴方の国ではどうか分かりませんが、この国では1番速い乗り物でも通常の馬車の2倍程度の速度で走る魔導馬車というものです。ですが、ヨシュアさんのアレはその魔導馬車の優に3倍は速いんですよ。」
「だから、それが何で駄目?」
「お前は本当に馬鹿だなぁ・・・。いいか? 俺ら人間が、今まで慣れてるのと明らかに違う事に会ったらビビるだろうが。俺らからしてみりゃあ、お前のその馬車が慣れてるのと違う事なんだよ。」
あぁ成程、俺らがお化けにビビるのと一緒か。
「そうか、そりゃあ悪かったな。」
「分かりゃあいいんだよ。」
「そうですよ、気にしないでください。」
「全然大丈夫ですよ!!」
そう言って笑ってくれる優しい皆を有り難く思いつつ、俺は今後の決意を口に出す。
「慣れてない物に行き成りで乗せて悪かった。これから慣れれるように小出しにして練習しよう!!」
「「「全然分かってねぇじゃねぇか!!((ないじゃないですか!!))」
・・・・アレ?
さて、そんな会話をしつつ手近な宿に入り、空き部屋を確認する。
だが・・・・・
「申し訳ありません。一部屋しか空いてないんですよ。」
「「「「え?」」」」
時々起る困ったトラブルが発生してしまった。
何てこったい、今日は野宿か?
別に外で寝るのは気にしないんだが、夜警がしんどいのと女性陣の寝てる姿が間近にあって緊張するのが・・・。
思春期男子として結構キツいんだよな〜、あのムラムラ・・・。
そんな感じで苦悩する俺ら(正確には俺だけで、他の皆はもうサッサと諦めて馬車に戻ってた)に、素晴らしい救いの声がかけられた。
「俺の部屋、俺はもうチェックアウトだから使っても良いぞ。」
おぉっ、これこそまさに天の声! 若干上から目線なのが気になるけど、そんなのどうでもよくなる程に素晴らしい救いだ!!
「あ、ありがとうございます!」
「何、気にするな。じゃあ女将、俺の部屋をこいつ等に回してくれ
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