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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
034 クスリ、ダメ。ゼッタイ
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見立てでは、その解除薬を作るには最高峰の薬の触媒である“精霊の涙”が必要。

・“精霊の涙”は非常に高価だし、市場に回っている数量は少ない。故に“精霊の涙”を手に入れるにはラグドリアン湖に居る水の精霊に会うのが一番の近道。

「……大体こんな感じか?」

「大体合ってるわ」

(うーん、ラグドリアン湖の水の精霊ね。……あ、そういえば“アンドバリの指輪”を返す必要があったな)

俺が淹れたピーチティーをこの紅茶、不思議な味わいだけど美味しいわね≠ニ暢気に宣っているモンモランシーを尻目に、俺もラグドリアン湖の水の精霊に用が有ったのを思い出した。

水の精霊に、オリヴァー・クロムウェルによって盗まれた“アンドバリの指輪”を返却する必要があるのだ。“私のかわりはいくらでも(マイオルタナティヴ)”…バックアップをとるスキルでバックアップ≠燻謔チた事だし、オリジナルには大した必要性は感じない。

……バックアップをとった理由何となく役に立ちそうと云った理由で、他意はあんまり≠ネい。……“アンドバリの指輪”…俺が使う日が来ない事を切に願うばかりである。

閑話休題。

「ギーシュが今朝の朝練に来なかった理由察した。……でだ、モンモランシーは一体俺に何を頼みたいんだ?」

そもそも、いつまで経っても来ないギーシュに違和感を持っていた。……普通なら、特訓≠ネんて苦行からからは逃げたくなるだろうが、ギーシュはほぼ>氛沂x日や体調不良を除いた日は毎日特訓に参加していた。……ギーシュの惨状を見て、ギーシュが今朝来れなかった理由は納得した。

「サイトにはラグドリアン湖までのボディーガードとギーシュの監視を任せたいの」

「……それだったら、ギーシュを学院に置いてけば良くないか?」

モンモランシーは俺の提案に首を横に振る。

「……そうしたいの山々なんだけど、それはそうもいかないのよ。今のギーシュは私が居ないと発狂するようだし。……はぁ、ままならないものね、色々と」

(……ん?)

ふと感じる違和感。普段≠フモンモランシーなら口調はともかくとして、ギーシュの事を心配≠キるはず。……だから、この後悔≠ノ似た感情はおかしいはず。

(もしかして──)

……自分だけで考えていても仕方がないので、そこで俺は、1つモンモランシーにカマを掛ける事にした。……まぁ、一口にカマを掛ける≠ニは云っても至極簡単な──それこそ児戯レベルでしかないのだが。

「時にモンモランシーよ、俺の記憶が正しければ精神や心に著しい影響を及ぼすタイプの薬や魔法は法によって固く禁じられたよな?」

「っ!? ……そうヨ? それがどうかしたのかしラ?」

モンモランシーが一瞬だけ
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