しん・最終話「ネギまとガンツと俺」
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えが頭に浮かび、
そして。
「オオォォ……オオ!」
無数の銃口が火を噴いた。
タケルの背中に貼り付けられた符から得られる視界情報。それを見ている一人と一匹。
「た……タケル先輩……?」
細々とした木乃香の声が刹那の耳に届いた。
「どうかしましたか!?」
「……」
目の前を横切る刃を刀で受け流し、返す刀で両断。すぐさま体を伏せて、その瞬間に先ほどまで体があった位置を丁度小型飛行機のようなバケモノが通り過ぎた。
「ほ・へ・と・3刀」
そのまま遠ざかろうとするバケモノを持ち前のアーティファクトで貫き、バケモノはそのまま力なく地に堕ちていく。これで実に35体目。
まだまだ周囲を飛び交う集団に刹那は油断なく身構える。
「……」
木乃香の声が届かない、聞こえない。チラリと目を配るが別に彼女自身が怪我をしているわけではない。
だが、確かに様相がおかしい。顔が真っ青、いや蒼白……いや、それどころではない、もはや病気の域に達するであろう顔色。
「お、お嬢様?」
「……」
刹那の声に、やはり反応はない。それを見ていられなくなったのか、代わりにカモが声を出す。だが、やはり。その声もどこか切迫していた。
「旦那がやばい」
「何が……やばいので――っ!」
質問を言い切る前にバケモノたちが3機の編成を組んで左右と正面の3方向から襲い掛かかる。
刹那はそれを冷静に見切り、まず正面の敵に照準を合わせる。
「神鳴流秘剣――」
「旦那が……死んじまう!」
「斬空閃! え?」
振り払われた刀身から気が飛び、真っ直ぐに向かっていたバカ正直なバケモノを両断。すぐさま聞き間違いと思わしきその言葉を聞き返そうとするも、左右から襲い掛かる翼部の刃を愛刀『夕凪』の通常よりも長い刀身を頼りに一気に受ける。
たたらを踏みそうになるのを抑えて弾き飛ばす。その最中、バランスが崩れた一機を切り刻むことも忘れない。
「どういうことですか!」
刹那自身も戦闘中だのため口調が多少荒々しくなることは仕方のないことだろう。
「旦那がやられたんだ! 体中ぼろぼろで……すぐに木乃香姐さんの治療受けねぇとヤベェ!!」
「そ、そんな!!」
――ありえないっ!?
自分もその視覚を得ようと駆けるが、それをまるで妨害するかのように先ほど逃した一機が襲ってくる。
「……次から次へと!」
まるで、こちらの動きを妨害することが目的であるかのように少量ずつで襲ってくるこのバケモノたちに歯軋りをしつつ、それを両断する。
だが、やはり背後。
今度は2機。
「くっ!」
それらに対峙するため、結
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