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東方変形葉
全国10カ所の妖気
東方変形葉46話「早すぎて損はない・・・?」
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な力のつけ方。でも一概に否定はできないから口出しもできないし。
「裕海さん、先日はありがとうございました。」
ぺこりと大妖精が頭を下げて言った。
「ふふっ、それほどではないよ。ほら、頭を上げて。」
大妖精が頭を上げたと同時に緑の髪をそっとなでる。
「え、えへへ。」
「ヤツメウナギいる?」
「う〜ん、今はいいや。それは今度またここに帰ってきたらにするよ。」
ミスティアがウナギを勧めたが、拒否する。もうすぐ夕飯だし。
「帰ってきたらって?」
「ああ、外の世界でやり残した作業があるから、それをしにいったん行くんだよ。ああ、多分あまり長居はしないから、きっとすぐに帰って来れるよ。」
一瞬、全員が暗い顔をしたが、すぐに帰って来れると聞いてぱぁっと明るくなった。
「ちゃんと、お土産も買ってくるよ。」
「あたい、強くなれる薬欲しい!」
「挑戦が薬じゃないのか?」
そういうと、チルノがうっと言葉に詰まり、全員が笑った。



「・・・紫。準備はいいよ。」
リュックを背負い、左腕で人形たちを抱え、右手で姫雪の手をつなぐ。
「わかったわ。じゃあ開くわよ。」
別に俺の能力でも行けるんだけど、2つの結界を超えるのは少し疲れるからね。大きな薄暗い穴が現れた。
「じゃあ、行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
そして俺たちは再び、外の世界へと歩いて行った。



「ねえメリー、今日はどこに行く?」
大学の講義が終わり、クラブの活動の一環として喫茶店を回ることにする。まあ、少し前は秘封倶楽部“らしい”活動をしていたが。
「そうね。あそこの喫茶店なんてどうかしら?」
「あっ、いいね。あそこにしよう。」
からんからん、と心地よい音が扉の開閉とともに鳴る。
「いらっしゃいませ。もしかして蓮子様とメリー様でよろしいですか?」
「「?」」
いきなり、店員が私たちの名を挙げたので、素直にはいと答えた。もっとも、メリーというのはあだ名なんだけどね。
「あちらの席で、お二人をお待ちになっておられるお二人がいらっしゃいます。」
二人?いったい誰?言われた席に行ってみる。すると、
「やあ、2人とも。久しぶり。」
「こんにちは〜!」
裕海と姫雪ちゃんだった。
「・・・あっちのことはもう済んだの?」
「ああ、黒幕はしっかりと潰しておいたよ。結構強かったから俺一人ではやられていたかもしれないけどね。」
メリーが訊くと、裕海は紅茶を飲みながら言った。そんなに強い妖怪だったのか。
「とにかく、今日から少しの間だけまたお世話になるよ。よろしくね。」
彼はにっこりとほほ笑みながら言った。



「とりあえず、一日に二カ所回るよ。多くて三カ所。まあすぐに済みそうだから一週間で帰る予定だよ。」
「あら?それだと三日ぐらいで
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