暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第35話 調教
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「……まあその、何だ。頑張るのだぞライザー」

「お兄さま! 私応援してますわ!」

「良かったわねライザー、一日中女の子に面倒見てもらえて」

 ちくしょう! 俺の家族は皆薄情だ!







   ☆







 さて、ライザーの教育3日目。今日で最後ね。昨日までのマナーを直すのとは違い今日は一室を借りて授業形式で座学をする予定です。内容は一般知識からグレモリー独自のしきたりまで。しきたりの方は昨日天井裏などでライザーを監視しつつ一緒に隠れてたグレイフィアさんに教えてもらった。

 まあまだ私も完璧じゃないけどグレイフィアさんも隣に控えてるし大丈夫でしょう。それに常識を教えるほうが優先だろうしね。無闇矢鱈に女の子に手を出しちゃいけないとか。ライザーの性格を考えると部長の眷属の私達まで手を出そうとしそうだし。私の家族に手を出させる訳にはいかないし、特に朱乃さんには間違っても手を出させる訳にはいかないわ。同意ならまだしも無理矢理だったら堕天使と戦争になっちゃう。

 で、今借りた部屋にはホワイトボードと教卓、それに16組の勉強机と椅子を用意してさながら学校のような風景が広がっている。もちろん教卓の前には私、机の方にはライザーとその眷属たち。一応レイヴェルにも来てもらった。

 昨日一昨日としっかり調教、もとい教育したおかげでライザーは不満の一つも言わずに席についてくれた。不満そうな、いえ不貞腐れた? 顔はしてるけどね。そんな中眷属さんたちの方はというと

「ねーねーお姉さん」

「はい、何ですかネルさん? 後ここでは先生と呼ぶように」

 ちゃんと一昨日の内に皆の名前は聞いて覚えたわ。予想通り名前違ってたしちゃんと聞いておいてよかった。

「先生、なんで私達まで呼ばれたの?」

「そうですわ、教育とやらを受けるよう頼まれたのはライザー様だけでしょう?」

 ネルさんの言葉に同じ兵士(ポーン)でメイド服を着たようなビュレントさんが同調した。あ、この人は原作では殆ど出番を貰えずに速攻で祐斗にやられた兵士(ポーン)3人のうちの1人ね? で、そんなビュレントさんの言葉に他の眷属さんたちも言葉には出さないけど同調してるわね。表情を見れば分かるわ。

「それはもちろんライザー様が結婚すればあなた達もフェニックス眷属ではなくグレモリー眷属になるからです。グレモリー家では眷属も家族の一員とみなされますのであなた方にもライザー様と同様の教育を受けてもらいます」

 その言葉を聞いた瞬間眷属の皆さんは顔が青くなった。

「わ、私たちはライザー様のように斬られてもすぐ回復するわけじゃないのよ?」

 今度は戦車(ルーク)の雪蘭さんが顔をひきつらせながら意見してきた。
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