第十話 激戦!ファントム七重の塔
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とはやて。
するとミスサンカゲツは自身の理性をフル回転させてみた。
「飛鳥さん!正々堂々戦わないと飛鳥さんの秘蔵のお酒割っちゃうからね!!」
飛鳥の大切な物を破壊しようと口で言った瞬間。空間を丸呑みしかねないほどの野性のオーラが包み込んだ。
ミスサンカゲツの背後に現れる飛鳥。
流石の力と飛鳥と・・・更にミスサンカゲツまでも怖気づき血走った眼の飛鳥は口を開いた。
「そうだったね・・・あんたはいつもそうだった・・・人の事を怒らせるような事を言って」
「い!いやははは!まさかここまで怒るなんて思わず!!てへ♪」
「何が『てへ♪』だ!!あんたなんて宅急便に詰めてユン先生の元に送り返してやるわ!!」
怒りに任せて飛鳥が叫ぶといきなりミスサンカゲツは鉄仮面を取って涙を流し始めた。
「ひ!う!羨ましかったの飛鳥さんが」
「羨ましい?」
「いつも現場ではつらつとしてる飛鳥さんの姿が!それに比べて私なんて司令官の椅子で書類整理ばかりで・・・」
思いっきり泣き落としにかかるミツキ。
だが飛鳥の場合は・・・
(・・・この人の事だ・・・ぜってえ嘘だ・・・)
野性的に直感するのだった。
一方力とはやては・・・
「随分と低次元な戦いになったぞ」
「やっぱりな・・・元が不真面目な話で無理矢理まじめな話をやろうとするとこうなるんやな・・・」
若干白けていると突如・・・
「毎度〜宅急便で〜す♪」
「えええええ!!本当に来た」
宅急便の配達員の格好をしたツバキが現れた。しかも背後に人間が入りそうな大きな箱を持参しながら・・・何やら思い当たることがあるのかミツキが逃げようとすると・・・
「待ちなミツキ・・・」
「ギク!」
箱がオープンするとそこから現れたのは唯一ミツキの事を黙らせられるであろう主治医であるユン先生だった。
実はファントム七重の塔を建設するに当たり散々こき使われたユウがユン先生に告げ口したらしい。
「ほぉ〜これがファントム七重の塔か・・・何でこんな無駄なもん作った?」
「いえ!その!えっと!」
「ちょっとお話しするか?」
ユン先生の剣幕に押されたミツキは首根っこ引っ掴まれ一緒に箱に入るとツバキがしっかりとファントム行きの紙を張り付けると・・・
「それじゃ!私はファントムまで荷物を届けないといけないので!」
そう言ってリアカーを用意しミツキとユン先生の荷物をファントムまで運びに行くのであった。
残された力達は・・・
「あっさり解決してしまった・・・」
するとはやてがミツキが使っていた館内放送を繰り出し・・・
ピンポンパンポン!
『業務連絡〜!業務連絡〜!騒動は
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