暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第29話 お茶会
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……ところで魔法陣で転移する直前チラッと私のことを見ていったのはなんだったんだろう?

「火織」

「何ですか部長?」

「まあその……いろいろと言いたいことがあるけれど、とりあえずありがとう。当初より随分とマシな条件になったわ。それに勝てばもう結婚について家に何も言われなくなるというのは私では引き出せなかった破格の条件よ」

「いえいえ、同じ女性としてちょっとばかり今回のことは許せなかっただけですから。それよりも部長、ゲームまで10日もあるんですからしっかり準備しましょう。負ければどのみち結婚は免れませんよ」

「ええそうね。明日からはしっかりゲームに向けて準備しましょう。皆も、私のわがままに付きあわせて悪いのだけれど、よろしくお願いするわ」

 そう言って部長は部の皆に頭を下げた。

「頭を上げるにゃん、部長」

「そうですわ、私たちは誰一人嫌々協力なんてしていませんわ」

「そうですよ部長! それに好きでもない奴と結婚なんて絶対間違ってます! 勝ちましょう!」

「みんな……」

 うん、皆盛り上がってるわね。士気も上場、この分なら一致団結してゲームに望めそうね。……あ、そうだ。

「あの、グレイフィアさん」

「なんでしょうか? 火織様」

「1つお願いが……」







 あの後解散し、いつも通り帰宅、イッセーの家で晩御飯を食べた後私達姉妹は家に帰ってきた。今はお風呂が沸くのを待ちつつ全員でリビングでまったり中。例によって龍巳と白音は私にひっついて離れてくれないわ。

「ねえ火織」

「どうしたの黒姉?」

「なんでライザー側の条件にあんなの付け加えたにゃ?」

「ああ、1つはああ言えば教育なんて受けたくないライザーは勝利することに躊躇するかな? なんて思って。まあちょっとした嫌がらせ的な遊び心よ。で、もうひとつはあんなのと結婚するんじゃ部長があまりにも不憫だと思って」

「にゃるほど」

「でも火織姉様、その心配はいらないと思います」

「そう、我らいる。ゲーム、すぐ勝利する」

 まあそうよね。あの位の相手なら多分手こずることもなく勝てるでしょうね。っていうか龍巳がいる時点で負けるなんて選択肢はないんだけど。でも……

「ねえみんな、1つ考えがあるんだけど」

「「「?」」」

「今回のゲーム、私達が力を出すのは最後の最後まで控えておかない?」

「「「!?」」」

 その言葉に3人とも驚愕した表情でこちらを見てきた。まあその反応は予想してたけど。

「それは……どうしてですか?」

「ほら、レーティングゲームって確かに危険ではあるけどリタイア転送があったりと安全にも気が使われてるじゃない? だったらイッセーに
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