A's編
第三十二話 後
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という事実はなかなかに覆しがたい。
「それは―――」
「言いたいことはわかるよ。だが、それはあれをどうにかしてからだ」
クロノさんが指さした先にその場の全員の注意が向く。そこは海原の一部。浮かんでいたのは黒くて大きな繭のような物体。それが何かは理解できなかったが、禍々しいものであることは理解できた。
「あれが、闇の書の闇。今回の事件の真の原因だよ」
クロノさんの横に浮かんでいたユーノくんが、つぶやくように真実を口にする。
―――僕にとっては長々と続いた闇の書事件だったが、事態はようやく最終決戦ということらしい。
それを今にも天気が崩れそうな空模様の下、険しい目つきで黒い繭を見つめるクロノさんを視界に収めながらそう直感するのだった。
つづく
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