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リリカルってなんですか?
A's編
第三十二話 中
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保証するよ」

 もっとも、僕の保証なんてあんまりあてにならないかもしれないけどね。

 茶化すように笑ながら言う僕に、はやてちゃんも、くすっ、と笑った。それは、僕の言葉が可笑しかったのか、あるいは、彼女が想像する家族像が思い描けたことがうれしかったのか、僕にはわからない。だが、先ほどのような失うことに怯えるだけのはやてちゃんはそこにはいなかった。

「そうやな、ショウくんがそこまで保証してくれるんやったら、私も信じてみるわ」

「そう、よかった」

 僕は、はやてちゃんの言葉に安堵した。やっぱり、女の子が暗い顔をしているのを見るのは精神衛生上、あまりいいものではない。やっぱり笑顔のほうが心安らぐというものである。だから、こうやってはやてちゃんが前のように笑ってくれるのは我がことのように嬉しかった。

「でも! ここまで言うんやから、もしも、私に素敵な家族ができんかったら責任は取ってもらうで!」

 笑っていた顔が一瞬で真面目な顔つきになり、人差し指を立てながら言うはやてちゃん。

 僕としては、あまり心配するようなことはないと思っているので、そのような事態にはならないと思っている。

「うん、大丈夫だよ。ちゃんと君に素敵な家族ができるようにフォローするから」

 これでも友達の数は多いと自負している。前世の大学のときだって合コンの席埋めや企画をしたのは僕だ。はやてちゃんの隣に立ってもいいような男を紹介することぐらいはできるだろう。だが、それも後、数年は後のことだろう。今は友人ができるようにフォローしてあげるぐらいだろう。

 だが、僕がきちんと答えたにも関わらず、はやてちゃんは少しだけ不満げな顔をしていた。

「そういうことやないんやけどな」

「そういうことって?」

 ぼそっ、と呟いたつもりなのかもしれない。だが、今度は僕の耳にも聞こえた。だから、聞き返したのだが、彼女は慌ててまた両手を目の前で振って何もない、という事実をアピールしていた。

「な、なんでもないんや」

「……そう」

 今度もクエッションマークが僕の頭の上を踊ったが、前回と同じ理由で追及することはなかった。

 さて、これではやてちゃんの気持ちも前向きになった。あとは、この状況を打破できるような方針を考えるだけだ。

「主、お話は終わりましたでしょうか?」

「リインフォース」

 そう考えていた時に、今まで話に入ってこなかったリインフォースが話に入ってきた。

「なあ、リインフォース。私はやっぱり、足掻くことにしたわ。この世界で家族を作るんや」

 彼女の言葉はリインフォースに対する宣言だったのだろう。その言葉を聞いて、リインフォースは微笑んだ。まるで、母親が娘を見守るように。

「そう
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