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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
29話
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ないと雰囲気で分かる。
「神機のパーツとかはどうかな?」
「パーツですか?」
イザナミがふいにそんな意見を述べた。
「うん、私も彼のことはそんなには知らないけど、彼って戦ってる時の方が生き生きしてるからさ、そういうのに役立つ物の方が喜ぶんじゃないかな?
それに下手に料理とか作っても彼の好みに合ってなきゃ悪いでしょ?」
……まともな意見だな、おい。
俺が学べと言った途端、学習能力が高いのか単に意識して人間の事を理解しようとした影響かは知らんが、ここまで考えられるのか。
「そう……ですね、うん、それなら良さげな装甲はあったと思います。イザナミさん、ありがとうございます!!」
「どういたしまして、って言いたいんだけど、ちょっと待って」
部屋を出ようとしたアリサを引き止めて、イザナミが立ち上がった。
「多分、それ性能的に彼の求める物より低いんじゃない?」
「あ……そうかもしれません……私が昔使っていた物だから、ちょっと古いかもしれません。少し痛んでるところもあるかも……」
「だからさ、修理する為の素材集めを私達が手伝ってあげるよ」
ん?ちょっとまて、私"達"?
「いいんですか!?」
「うん、アリサちゃんの為だもん、この位はね。今からなら……うん、修理用の素材を集めるくらいなら間に合うね」
おいおい、勝手に話を進めるな。なんで俺が組み込まれてるんだ?
俺は今日の仕事は終わって、飯も食ったことだし寝るつもりだったんだぞ?それを今から行くって……
「マキナ、どうしたの?」
……分かりましたよ。行けばいいんだろ、行けばさ。
「じゃあ、必要な素材を調べとくからさその装甲をちょっと貸して。その後の任務の受注とかは私達が済ませておくから、アリサは任務の準備だけしといてね」
「はい、すぐに持ってきますね!!」
張り切って神機保管庫へ向かったアリサを見送りながら、イザナミに対して疑問をぶつけた。
「で、どういうつもりだ?」
「何が?」
「お前から人間の為に動くってのがどうにも妙でな、何か理由があるんだろ?」
「そうだね……アリサちゃんが気に入ったていうのもあるんだけど、マキナ忘れてない?」
忘れているって何をだ?
「はぁ……アリサのお礼、原作にもあったでしょ?意味があるかどうかは分からないけど、一応やっておいた方がいいでしょ」
……あ、そう言えばあったな……細かすぎて忘れていたが、確かにあったな。






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