暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第27話 来襲
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ー」

 部長はストーカーの名前でもちゃんと呼んであげるんですね。グレモリーは情愛が深くて有名らしいですけど情愛をかける所間違ってませんか?

「おい、あんた。部長に対して無礼じゃねえか? っていうかその前に女の子に対してその態度はどうかと思うぞ?」

 あ、お兄ちゃんがストーカーに突っかかっていきました。もっと言ってあげて下さい。

「あ? お前誰?」

「俺はリアス・グレモリー様の兵士(ポーン)、兵藤一誠だ!」

「ふーん、あっそ」

 あ、この人お兄ちゃんの名乗りをどうでも良さ気に流しました。私この人嫌いです。まあストーカーなんてもともと好きくないですけど。

「つーか、お前誰だよ?」

「……あ? リアス、俺のこと下僕に話してないのかよ? っていうか、転生悪魔だとしても俺を知らない奴なんてのがいるのか?」

「話しているはずないでしょう? 必要性がないわ」

「あらら、相も変わらず手厳しいねぇ」

 ストーカーが苦笑いしています。ストーカーのことなんてわざわざ眷属に話さないのは当然でしょう? それとも有名なストーカーなんでしょうか? ……自分で言っててなんですけど有名なストーカーってなんですか? そんな人は牢に入ってるべきです。

「兵藤一誠様」

 あ、メイドさんが話し始めました。美人な人はあまりお兄ちゃんに近付いてほしくないです。

「は、はい」

「この方の名はライザー・フェニックス様。古い純血の上級悪魔であるフェニックス家のご三男であり、グレモリー家次期当主の婿殿であらせられます」

 ……え? それって

「リアスお嬢様の婚約者様です」

「な!? こ、婚y「ストーカーじゃなかったのかにゃ!?」「ストーカーじゃない!?」「ストーカーじゃなかったんですか!?」……え? ストーカー?」

「って誰がストーカーだゴラ!?」

 なんか婚約者さんが炎吹き出して怒ってますけどそうとしか見えませんでしたもん。周りを見てみると私達姉妹とお兄ちゃん以外のオカ研メンバー、それにさっきまで無表情だったメイドさんまで吹き出して肩を震わせていました。やっぱり私達の認識のほうが正しいみたいです。







「……リアスの女王(クイーン)の入れるお茶は美味いな」

「ありがとうございます」

 いつもと違い朱乃先輩が無表情ですけどアレ絶対不機嫌だからじゃなくて笑いこらえてるからですよね? さっきから肩が微妙に震えてますし。一方婚約者さんも一見余裕ぶってますけど怒ってるの丸分かりですね。さっきから手元が怒りで震えてます。そんな婚約者さんの隣には部長が座らされています。嫌々といった感じで顔を背けてますけど、あれも絶対笑いをこらえてるからですよね。たぶん婚約者
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