暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第27話 来襲
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   ☆







 ふう、どうやら部長とおそらくグレイフィアさんは帰ったわね。やっと私は安心して肩の力を抜き目の前に視線を送る。そこにはイライラした様子で座り込んでいる黒姉、龍巳、白音が。イッセーの部屋に部長の気配が現れた途端3人揃って突撃しようとしたもんだからなんとか言葉で言いくるめて3人を足止めした。ここで突撃してグレイフィアさんと鉢合わせになったら下手すると戦争になりそうだし。龍巳がいる時点で負けはないけど戦いになったらこの辺り消し飛びそうだしね。

「ね? だから言ったでしょう? 多分何も無いよって」

「……確かにそういうことをしてる気配はにゃかったけど」

「何があったか気になる」

「それは明日会って聞きましょう? 夜這いかけたというより多分面倒事だろうし」

「はい、途中で現れた大きな気配が気になります」

「龍巳、後から現れた悪魔、どのくらい強いにゃん?」

「多分お姉ちゃんたちより強い。3人でかかっても勝てるかどうか」

 その言葉に黒姉と白音は驚いていた。まあ流石に魔王級の悪魔にはまだまだ届かないよね。

「でも火織お姉ちゃん、全力全開なら勝てる……と思う」

「う〜ん、でも私の場合全力全開の力使った時点で負けだと思うのよね。周りの被害が半端なくなるし」

「そうですね。火織姉様の全力全開を使われたらこの街が踏み潰されちゃいます」

「まあ考えるのは明日にして今日は寝ましょう。明日も早いし」

「ん、そうする。火織お姉ちゃん、今日一緒に寝ていい?」

「私は黒歌姉さまと寝たいです」

「もちろんいいにゃ」

「私もいいけど……あんた達もう高校生なんだから1人で寝れるようになりなさい?」

「……ダメ?」

 ああもうそんな目をうるうるさせないでよ。はあ、私もいつの間にか黒姉みたいにシスコンになっちゃったのかな? 私は観念して今日は龍巳と一緒の布団で寝た。







 次の日私たちはいつも通り兵藤家で朝ごはんを食べた後連れ立って学校へ向かった。昨日の夜のことについて皆イッセーに聞きたそうにしてたけど朝は時間がないということで放課後オカ研の部室で聞くことになった。部長もそこにいるしね。

 というわけで微妙にギスギスとした雰囲気のまま通学路を歩いてるんだけど……何か後ろから良くないものがとんでもない速さで近づいて来てるわね。私がなんだろうと思い後ろを振り向いた瞬間

「イッセェェェェェェェェェェェェ!!」

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「ぶげぁ!?」

 松田と元浜がイッセーに後ろから殴りかかるところだった。あ〜、そういえば昨日こいつらミルたんに会ってきたんだっけ?
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