第三話
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うと思ってたデータだ。構わないさ」
「おいおい、そりゃあ人が好すぎるぜキリト」
「そうだよ、こんな偉そうな人に私たちのデータ渡す必要ないよ」
私たちの言葉をキリトが流し迷宮区のデータを送信した。相手は「協力感謝する」という欠片も気持ちのこもってない言葉だけ返す。
ハーっとため息をつき、アスナと諦めていると彼は仲間を連れ、進んでいった。だがお仲間さんのHPは満タンだが疲労は残ったままのようで動きが緩慢な気がする。かなり消耗しているね……。
「……大丈夫なのかよあの連中……」
クラインは人の言い言葉を言う。
「いくらなんでもぶっつけ本番でボスに挑んだりしないと思うけど……」
アスナの少し心配したような言葉に
「……一応様子だけでも見に行くか……?」
という風にキリトが言葉をかけみんなが頷いた。
私はいやな予感がし、気のせいでありますようにと願いながら私たちは先に進むことにした。
◇◆◇◆◇
私たちは、運悪くリザードマンの群れと出会い、蹴散らして回廊まで来た。
安全エリアから三十分も経過してしまい軍に追いつけなかった。
「ひょっとしてもうアイテムで帰っちまったんじゃねぇ?」
とクラインが言うが、あの偉そうな中佐さんが率いてるパーティーだからそれはないと思う。
半分まで来たところで人の悲鳴が聞こえた。
私たちの不安は当たってしまったらしい。私たちは駆け出し、左右に開いている大扉についた。
「おい!大丈夫か!」
キリトが叫びながら半身を出し声をかける。
中ではザ・グリームアイズが暴れ、軍の人間のHPが危険な赤になっている。対して青い悪魔は七割以上残している。
「急いで転移アイテムを使って!!」
私がプレイヤーに向け叫ぶが男の人が返した言葉は信じられなかった。
「だめだ……!く……クリスタルが使えない!!」
「「な……」」
私とキリトが絶句する。そんな中でコーバッツはあり得ないことをのたまった。
「何を言うか……ッ!!我々解放軍に撤退の二文字は有り得ない!!戦え!!戦うんだ!!」
このトラップ部屋で二人が居なくなったということは死んだということ。回避しないといけないはずのリアルの死だ。
「馬鹿!そんなこと言ってる場合じゃないよ!!」
私が叫んだとき、後ろからクラインたちが来た。キリトが事態を伝え、クラインの顔が険しくなる。
私たちがどうやって彼らを救うか考えているときにコーバッツが無謀なことをした。
「全員……突撃……!」
飛び掛かる八人に悪魔は口から眩いガスを吐き出し巨大な剣が一人を斬りとばす。
HPがなくなり消滅するリーダーを見て生き残っている人はパニックを引き起こした。
「だめ……だめよ……も
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