暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第25話 甲冑少女と赤龍帝
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しろと部長に言われたから。それからアーシアのためにもならないとも言われたな。まあ俺にも火織の使い魔の龍巳が着いて来てるんだけど、こちらには自転車移動の俺の護衛という理由があるからな。魔法陣で移動できるなら俺にも1人で行かせるつもりだったらしい。

「ではこの森沢さんという方は?」

「はい、アニメキャラのコスプレ撮影会を要求されました。龍巳がノリノリで請け負った上にレイナーレも巻き込んだ撮影会になりました」

「……イッセー」

「はい」

「分かってるわよね?」

「……はい。実質契約をしているのが俺じゃないからですよね?」

 そう、今まで直接俺が願いを叶えたことは実は一度もない。全部龍巳かレイナーレが叶えていた。

「願いを見るにあなたでは難しい願いばかりだということは理解しているわ。でもそれならそれで自分でも叶えられる願いを引き出すのも悪魔の仕事よ。いつまでもその2人があなたに付いて契約を取りに行くわけではないのだから」

「はい」

 そうだよな。龍巳は俺が上級悪魔になったら俺の下僕になりたいって言っているし、レイナーレだっていつか想いを遂げて堕天使側に帰ることになるかもしれない。その時俺が1人では契約を取れないなんてことになればあまりにも不甲斐ない。

「イッセー、今日は私も監督役として同行するわ。今日こそ自分の力で契約を取ってみなさい」

「はい! ……それであの、保健室でのことはどう関係してくるんですか?」

「……それは忘れてちょうだい」

 うん、そうしよう。だって、背後の黒姉たちの殺気が怖いんだもの。俺はまだ死にたくない。







「部長、イッセーくんでもこなせそうな依頼が来ましたわ」

 あれからしばらくして、悪魔の仕事の時間となった。

「分かったわ。イッセー、行くわよ」

「はい」

 今回は部長も行くということで、魔法陣での移動となる。こうして魔法陣で契約を取りに行くのは初めてだな。俺と部長、龍巳、レイナーレが魔法陣に乗ると魔法陣がいっそう輝きだした。

「それでは転送いたします。イッセーくん、がんばってくださいね」

「はい。ありがとうございます」

 そう朱乃さんに返事をした瞬間、俺達は転送され着いた場所は……これはワンルームマンションか? 部屋には所狭しと戦国グッズが並べられていた。目の前には立派な甲冑まで置いてある……んだけど、あれ? 依頼主は?

と、そんなことを思っていた時

「あの……」

 という言葉とともに目の前の甲冑が立ち上がった! またか!? またなのか!? 今回は部長もいるというのにまたしてもこんな変態的な依頼主なのか!? 龍巳だってまたびっくりして俺の後ろに隠れちまったじゃねえか! これ
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