暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第24話 新たな日常
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ミルたんなのかは本人に聞いてくれ。どんな娘かと聞かれたら……漢女(おとめ)だな」

「乙女! なんと麗しき響き!」

「素晴らしい!」

「まあ確かにあれは……すさまじい漢女(おとめ)だったわね」

「おお! 火織嬢のお墨付き!」

「これはもう確実だな!」

 すまん松田元浜。お前らに紹介できるのなんてあのくらいしかいないんだ。







 その日の夜、俺は今日も夜の住宅街を自転車で駆け抜けていた。と言っても今は契約を取りに行っているわけじゃない。目的地の民家前まで来ると、自転車の荷台に座っていたアーシアがポストへチラシを投函した。

「完了です」

「了解」

 アーシアが再び荷台に乗ったのを確かめると再び自転車で走り出す。そう、今俺はアーシアのチラシ配りの手伝いをしていた。本来俺はもうしない作業で、アーシアが悪魔の仕事を覚えるために最初にする作業なんだけど、ずっと教会で育ってきたアーシアは自転車に乗ることが出来ず火織たちみたいに高速で走れるわけでもないのでこうして手伝っている。

「……イッセーさん、本当によろしかったんですか? 私のチラシ配りをわざわざお手伝いしてくださって……」

「ああ、問題ねーよ。遠慮すんな」

「でも……」

「カカ、こやつもこう言うておるのじゃ。あまり気にする必要はないと思うぞ? のう、我が主様?」

「……」

 今の発言、誰だと思う? 答えは前のカゴにこっちを向いてケツ突っ込んで座ってるロリっ子だよ。彼女の名前は神裂龍巳、こんなのでもいちおう俺の幼馴染にしてかなり強い龍だそうです。

「しかしアレじゃのう、我が主様。髪の色的にはわしと小娘は位置が逆だと思わんか?」

「っていうか俺はいきなりロリになっちまったほうが気になるよ。どうなってんだお前の体? っていうかいつもの口調はどうした?」

「カカ、お主の護衛はわしの仕事じゃ。小娘が後ろに座るからにはわしはここに座るしかなかろう? となればこの体でなくては座れぬわ。幸いわしは姿形を自由に変えられるでな。どうせなら完全にあの容姿になろうか?」

「ならんでいいわ」

「カカ、さようか。しかし遊び心とは重要じゃ。役になりきるためなら口調ぐらい変えるしそなたの血を吸うこともやぶさかではないぞ?」

「頼むからやぶさかであってくれ」

「ふふ、龍巳さんもそうおっしゃってくれることですしもう気にしません。これからもお願いしますねイッセンさん」

「おう、任しとけ……って待てアーシア。俺の名前を刀を振る動作なんかの表現みたいに言うな。俺の名前はイッセーだ」

「すみません、噛みました」

「違う、わざとだ」

「噛みまみた」

「わざとじゃない!? って
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