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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第23話 目覚め
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こりゃあ……」

 俺の家の玄関前には大量のダンボールが積んであった。送り状も貼ってない無地のダンボール。ば、爆弾とか入ってないよな?

「さあイッセー、このダンボールを家の中にに運んであげてちょうだい」

「へ? 運ぶ? これを俺が……俺の家に!?」

「ええそうよ。だってこれはアーシアとレイナーレの荷物ですもの。紳士なら運んであげるべきだと思わない?」

「ちょ、ちょっと待って下さい! なんで2人の荷物が家にあるんですか!?」

「だって今日から2人はあなたの家に住むんですもの」

ゾワッ!

 その時背後から浴びせられた、おそらく白音ちゃんの殺気に俺は震え上がって冷や汗が止まらなかった。







トンッ……トンッ……トンッ……

 台所の包丁の振るわれる音がリビングまで響いてきてる。

 今現在俺の家のリビングでは家族会議が行われていた。議題はもちろんアーシアとレイナーレの住み込みについて。部長が父さんと母さんを説得する形だ。

 最初こそ部長はいろいろな理由を並べてぜひ兵藤家に二人を預けたいと言っていた。2人が是非とも俺の家がいいと希望したとも。アーシアは留学先の初めての友達として、レイナーレは天野夕麻と名乗り帰国子女で土地勘がなく友達であるアーシアと一緒にいたいという理由で。でも次第に誰も喋らなくなり今は全員顔を青くして黙り込んでいる。冷や汗もだらだらだ。理由の一つはリビングに居る白音ちゃん。

 俺たち兵藤家と部長、アーシア、レイナーレは向かい合うようにしてソファーに座ってるんだけど、俺達の横に一人がけソファーがあって、そこには会議開始からずっと白音ちゃんが座ってる。ただし体育座りで膝に口元を寄せ、目だけが見える状態で。そしてその目は……正直に言おう、めっちゃ怖い。こうなんというかハイライトが消えてる。

 白音ちゃん、一体いつからヤンデレになっちまったんだ? 俺首切り落とされたりしないよな? 前に白音ちゃんと一緒に見たアニメでそんなシーンがあったんだけど。父さんと母さんも多分白音ちゃんの気持ちを知ってるだろうから最初こそ白音ちゃんの不機嫌は当然と思ってたんだろうけど、話が進むにつれ白音ちゃんの機嫌が急転直下するもんだから途中からいたたまれなくなってきたよ。

 でもまあまだ白音ちゃんは可愛いもんだと思う。だって



トンッ・・・トンッ・・・トンッ・・・



 今なお台所からは包丁の音とともにものすごい不機嫌オーラが漂ってきてるんだから。色があったらもう真っ黒だよ。さすがの部長もこれには怯んでる。アーシアとレイナーレも若干涙ぐんでる気が……。ホントごめんね。

「そ、そのですね? そう言ったじ、事情もありまして、是非ともこの2人をこちらのお宅d『
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