全国10カ所の妖気
東方変形葉45話「終結、少年の過去話」
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すと、数十人が出迎えた。
「ただいま。それと、霊夢が今疲れ切って寝ているから静かにね。」
そういうと、全員がしまった!みたいな顔をした。そのとき、俺の意識が薄くなり始めた。ぐらっとなってそこからの記憶はなかった。
・・・太陽の光が差してきた。その光は瞼の上からでも眩しく照らし、俺を目覚めさせた。
「ん・・・」
目を開けた。周りがチカチカする。見慣れぬ天井。しかし見覚えのある天井。ここは何処だろう。
「あっ!目を覚ましたんだね!」
可愛らしく、大きな声が響く。声のした方を見ると、姫雪が正座で俺の傍に座っていた。そしてがばっと飛びついてきた。
「俺、何日眠ってたんだ?」
「二週間」
「えっ!?」
「うふふ、嘘。え〜っと、ひぃふぅみぃ・・・三日間だよ。」
そういった後鼻にキスをして姫雪は立ち上がり、部屋の外へと走って行った。しばらくすると、何人かががあわてて走ってきた。真っ先に人形たちが俺の懐に飛び込んできた。
「大丈夫なの!?裕海様!」
「だいじょうぶ!?」
「ああ、もう大丈夫だよ。」
「まったく、あなたは疲れに弱いみたいね。何度一日以上寝込めば気が済むのよ。」
紫が半ばあきれたように言った。
「あ、あはは。」
俺は抱きついている姫雪を抱き枕のように抱え、少し苦しげに笑った。
「聞いた話ではまた外の世界に戻って作業をしてから戻ってくるのよね?」
「ああ、そうだね。確認だけだから場合によってはすぐに帰れるかもしれないけどね。」
霊夢が確認をとってきたので答えた。
「外の世界のお土産、楽しみにしてるわよ。」
「はいはい。みんなに良いもの買ってくるよ。」
京都の店ならきっといいものが売っているに違いない。京都の名物ってなんだっけ?八ツ橋とかかな。
「体が回復したらみんなに挨拶して回ってまた行ってくるよ。」
「ねえねえ、裕海様!今日は私たちが裕海様のためにお昼ご飯を作るね!」
「楽しみにしててね!」
人形たちがきゃっきゃとはしゃいだ。
「料理できるの?」
「私が教えましたよ。」
すっと横に咲夜が現れた。唐突に現れるのにはもう慣れた。
「ありがとう、咲夜。あっ!そうだ!2人とも、ちょっと来て。」
「な〜に?」
「なになに〜?」
人形たちに手を出してもらい、その手を持つ。そしてその手は黄金の光に包まれた。
「能力を元に戻したよ。」
にこやかな笑顔で人形たちは頭に乗った。
「明日にはもう回復するでしょうから、今日は神社に泊ってから挨拶に回りに行きなさい。」
永琳が言った。あ、ここって神社だったのか。
「宴会は裕海がまた帰ってきてからだな!いや〜、外の世界の宴会の材料を楽しみにしてるからね!」
「・・・萃香、まさか俺一人にそんな大出費させるわけじゃないよね?」
「え〜?人形師って儲
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