暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第22話 終幕
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、そしてアーシアを殺そうとしていたことをちゃんと理解しているのかしら?

「……誘惑でもされた?」

 そう言った瞬間、黒歌、龍巳、白音からとんでもない量の殺気が放たれた。でも

「いいえ、これは俺の意思です。彼女には生きてやり直して欲しいと思ってます」

「理由は?」

「……すみません、言えません。いつか話せる時が来たら話すつもりです」

 ……これは何を言っても無駄そうね。でもそう簡単に了承する訳にはいかないわ。私達悪魔と堕天使は敵同士、そんなに簡単に一緒にいる訳にはいかない。一緒にいるためには……

「レイナーレ、あなたはどうなの?」

「ここに置いて頂けるのであればなんとでも……」

「知っての通り私達悪魔とあなた達堕天使は敵同士。公に、それもただ一緒にいるというわけにはいかないわ。一緒にいるには確かなつながりが必要よ」

「つながり……」

「普通なら下僕として悪魔に転生させるわ」

 朱乃のようにね。

「でも残念ながら私はもうすべての駒を使用してしまっている。あなたを悪魔に転生させるのは現状不可能よ。となれば方法はひとつ。前代未聞だけれど私達悪魔と使い魔契約を行なって使い魔になるしかないわ」

 正直この申し出をこの堕天使は断ると思っていた。これは私達悪魔に下り、隷属するということ。プライドの高い堕天使が容認するとは思えなかった。そしてこれを断ればこの堕天使をここに置く方法もなくなり、イッセーも諦めて消し飛ばすか、冥界送りに了承してくれると思ってた。だけど

「分かったわ。イッセーの使い魔になります」

「え!?」

 ウソ……、この娘何を言っているのか分かっているの!?

「……どうしてそこまで」

「チャンスをくれたイッセーのためにも、私の思いを遂げるためにもここで諦める訳にはいかないの。その為ならどんな仕打ちでも耐える覚悟よ」

「それが理由?」

「ええ」

 ハァ……、私の負けね。

「堕天使レイナーレ、不審な行動を取れば容赦無く消し飛ばすわ。いいわね?」

「望むところよ」

 上への報告と説得が大変そうね。結局神裂家姉妹だけでなく一緒に育ったイッセーにも苦労させられるということかしら? 

「朱乃、後でイッセーに使い魔との契約の方法を教えてあげて。イッセー、あなたが言い出したことなのだからあなたが責任を持つのよ?」

「……分かりましたわ部長」

「はい部長」

 朱乃、複雑そうね。朱乃の出生のことを考えるとここに堕天使を置くなんてことはあまりしたくはなかったのだけれど……もうどうしようもないわね。イッセーは頑として譲らないし。ここは先輩として朱乃に我慢してもらうしかなさそうね。

「さて、イッセーの要件も済ん
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