暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第20話 アーシア・アルジェント
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しをしたいと思ってるでしょうし、ヘタすれば友達になってくれたお礼なんていうとんでもない理由で部長のお願いを聞き入れるなんていう間違った展開にもなりそうね。

「じゃあ、どうするつもりですか?」

「私が今考えているのは2つ。1つはこのまま普通の人間として学校に通ってもらうこと。お金のことで遠慮はされそうだけどその時は奨学金という形にして将来返してもらうということにすれば受け取ってもらえるでしょう。2つ目は私の領内に建てた小さな教会を与えてそこでシスターとして暮らしてもらうこと。裏の事情とは関係ない、本当の一般的なシスターとしてね」

「え!? ちょ、ちょっと待って下さい! 悪魔が教会を建てちゃっていいんですか!?」

「普通ならダメよ。そんなことをすれば天界側から抗議が来るでしょうね。アーシアの立場も危うくなるわ。でも、どんなことにでも抜け道はあるものよ?」

 そう言うと部長は人差し指をピッと立てて得意げな顔で言った。

「私がアーシアに与えるのはあくまで教会そっくりな建物よ。十字架などといった聖具は一切付属しないね。で、その建物を与えられた後アーシアが十字架などを立ててその建物を教会に改造したとしても、それはもう私の知ったことではないわ。何と言ってもそこはもう私のものではなくアーシアのものなんですもの」

「な、なるほど。そんな手が……」

 確かにそれならアーシアもまたシスターとしての生活を取り戻せるわね。悪魔の領内でのことだからまた聖女として祭り上げられることもないでしょうし。でも……

「でも出来れば私は学校に通ってほしいな」

「……そうね。シスターになるのは卒業してからでも出来るものね。今は学校でいっぱい友達を作って欲しいわ」

「そうですわね」

「部長〜!!」

 そんな時イッセーの声が。そちらを向くとシスター服から清楚な私服に着替えたアーシアが。似合ってるわね、誰のチョイスかしら? 若干顔を赤らめて、それでも嬉しそうな笑顔でこっちを見てる。幸せそうねアーシア。

「部長、朱乃さん、私達もそろそろ行きましょうか?」

「そうね、せっかく来たんですものね。もっと楽しみましょうか」

「あらあら、さっきまで疲れたと言っていたのが嘘のようですわね」

 そんなことを言いながら私たちはアーシアのもとに向かった。







「つ、疲れました〜」

 今はもう夕方、さすがにみんな疲れたということで屋上のベンチでくつろぎつつ自販機で買ったジュースを飲んだりしている。で、龍巳と白音なんだけど、龍巳は私の膝の上、白音は黒姉の膝の上にいたりする。この2人、こっぴどく怒られるとその後必ず誰かに甘えるのよね。……怒られたことで拒絶されるんじゃないかとでも思ってるのかな? ま
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