暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第16話 聖人少女と堕ちた聖女
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龍巳も右手にいつか見た黒いオーラを纏わせ突撃する。ダ、ダメだ龍巳! 殺しちゃダメだ! そんな俺の思いは届かず二人の影は交錯しようとし



ギィィィィン!!



「そこまでよ2人共」

 そこには神父の光の剣をあの長大な刀で受け止め、龍巳の右手を素手で受け止めている火織がいた。







   ☆







「只今帰りました〜」

 今日の契約を終え、魔法陣を介して私が部室に帰ると皆慌ただしく魔法陣の準備をしていた。

「おかえりなさい火織! 帰ってきて早々で悪いけどすぐにみんなで飛ぶわ!」

「何かあったんですか?」

「イッセーの依頼主の下に悪魔祓い(エクソシスト)が現れたのよ! 結界を張っていたらしくて発見が遅れたわ! すぐにイッセーと龍巳を助けに行くわよ!」

 あ、なるほど。イッセーがアーシアと再会し、フリードと接触するのは今日だったのね。みんな慌ててるけど龍巳がついてるんだし心配する必要もないと思うんだけど。現に黒姉と白音だった慌てず余裕を持って……ものすごい慌ててるわね。龍巳が一緒にいるのになんで慌てるのよ。あなた達龍巳の正体知ってるでしょ。心配する要素がどこにあるのよ。

「ま、まずいにゃん。危機的状況、助ける龍巳」

「そして颯爽と助けた龍巳姉様に見惚れるお兄ちゃん」

「「このままだと2人が……!」」

 あ、そっちの心配なのね。危機的状況からくる吊り橋効果でイッセーが龍巳に惚れちゃうんじゃないかって心配してるってことか。 イッセーの命の方を心配しろとは龍巳が一緒にいる時点で言えないけど、その心配の仕方はどうかと思うわよお二人さん。

「準備が出来たわ! みんな飛ぶわよ!」

 とか何とかやってるとジャンプの準備が出来たらしい。そして私達の体が光に包まれ光が止むとその先には

「って、ヤバッ!?」

 そこにはフリードを殺しにかかってる龍巳がいた! 龍巳にとって人一人殺すなんて今更過ぎて抵抗ないだろうけど、やっぱりそんなことはしてほしくないしイッセーやアーシアにそんな光景見せたくない! 私は急いで2人の間に割り込み



ギィィィィン!!



「そこまでよ2人共」

 フリードの光の剣を七天七刀で受け止め、龍巳の右手を素手で受け止めた。くっ! いくら威力を弱めてるといっても龍巳の拳は効くわね。

「あぁァン!? 今度は一体なんですか!?」

 そう言いながら左手に持っていた拳銃を私に向けてくるので

「ブヘッ!?」

 私は顔面を蹴り飛ばした。今のはさすがに痛いかな?

「火織!?」

「やっほーイッセー。助けに来たわよ」

「僕達もいるよ」

 そう言って祐斗や部長たち
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