暁 〜小説投稿サイト〜
【艦これ】くちくズ
第04話 任務:46センチ三連装砲を撃てぇ!
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
はもろに46砲の反動を受けてしまい、コンテナ置き場に向かって飛んで行ってしまった。

“どんがらがしゃーん”

 まるゆはコンテナ置き場に放り出され、積まれていたコンテナがどんがらと音をたてて崩れてしまう。

「ま、まるゆちゃーんッ!」

 陸奥は慌ててコンテナ置き場に向かって駆け出す。

“びゅごおおおぉぉぉんッ………………きらんッ”

 そして支えを失った46センチ三連装砲は砲撃の反動で飛んで行ってしまい、そのままお空の星になってしまった。
 長門は空を眺めながら、お星様になった46センチ三連装砲を見つめる。

「……飛んだな」

「飛んだなじゃないでしょーッ!」

 陸奥は崩れたコンテナを投げ飛ばしながら、長門につっこみを入れる。

「見つけたッ! まるゆちゃんッ!」

 まるゆはコンテナの瓦礫の中から逆さまになって発見された。
 まるでスケキヨの死姿のような様相のまるゆ。
 陸奥はまるゆの足を掴んで、ずぼっと引っこ抜いた。

「かろうじて轟沈しなかったわね」

 まるゆはきゅううと目をまわし、大破している。
 ちなみに雷と電はその場でへたり込み、やはり目をまわして中破している。
 46センチ三連装砲を試射しただけなのに、ズタズタのボロボロな3人。

「あら、あらあら……46センチ三連装砲は反動が凄いから危ないって、言おうとしたのに……」

 陸奥は残念な溜息をつきながら、周囲を見渡して困り顔になる。
 そして長門は空に向かって涙を流しながら敬礼している。

「姉さん! そんなとこで泣いてないで、手伝ってよ!」

 陸奥と長門はボロボロな3人を抱えてドッグに向かった。

 ――――――

 ――――

 ――

「ぶわっかもぉぉぉぉぉぉぉんッ!」

 昭和の頑固オヤジのような怒号が司令官室中に響き渡る。
 陸奥と長門、そして修復が完了した雷電ゆの3人は、司令官室に呼び出された。

「無断で46センチ三連装砲を試射! その結果、雷電ゆが中破および大破! コンテナ置き場が小破! 46センチ三連装砲を紛失! 何を考えとるんだ、お前たち!」

 叱られて当然である。
 ごめんなさいで済むような簡単な話ではない。
 陸奥はこういう結果になるのがわかっていながらも、長門とくちくズを止められなかったことに責任を感じ、るーっと涙を流しながらお叱りを受けている。

「まったく! 3人が助かったからよかったものの、こんなことで轟沈なんてしたら泣くに泣けないぞ、まったく!」

 頭から湯気を上げながら憤慨する提督を尻目に、長門は雷電ゆに向かってグッと親指を立ててみせる。
 そして雷電ゆの3人も長門に向かってグッと親指を立てる。
 長門と雷電ゆの目がキ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ