暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第13話 非日常への入り口
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る。でもね、昨日みたいなことがあるとやっぱりイッセー自身にも強くなってほしいのよ。せめて、私達が駆けつけるまで自分を守るくらいの力はね。その点悪魔になればそれだけである程度の身体能力の底上げが可能だし、短時間で強くなれるわ。でもね、それだけじゃやっぱり不十分なの。あなたのことを守り通せても私達の家族、そしてイッセーの家族をどこまで守れるかわからない。だからね、私達に必要なのは強力な後楯なのよ。その点、今日グレモリー先輩たちと話してどうだった? 無理に自分の眷属に引き入れようともしなかったし、悪い人たちじゃなかったでしょう? だから保護してもらうには最適だと思うのよ。それに昨日逃した堕天使がイッセーに宿っているのが赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)だと気付いていたら、今度は大軍勢を率いてくるかもしれない。その時にイッセーがグレモリー眷属に入っていればおそらくあちらも手出しできなくなるわ。」

 そこまで一気に言って私は一息つきつつ周りの反応を伺った。リアス先輩は納得しているようね。リアス先輩からすれば利用される形だけどあちらにも赤龍帝を眷属にできるという利があるから差し引きゼロ。むしろあっちのほうが得をしているようなものだしね。それにイッセーも納得はしてくれたみたい。自分がいかに大きな爆弾を抱えているか予め理解させた甲斐があったわね。残る問題は……

「「「……」」」

 理解はできるけど納得はしたくないといった顔ねこの3人。大方イッセーが他の女のものになるのが嫌だ、なんて思ってるんだろうけど、ちゃんとあなた達にも利があるのよ?

「ねえ、黒姉、龍巳、白音。あなた達は人間じゃないから、これから先も何万年も寿命があるわよね?」

「にゃ? それはそうだけどそれが今関係あるのかにゃ?」

「あるわ。イッセーは人間だから長くても後80年ぐらいでお別れ、でも同じく何万年も生きる悪魔に転生すれば……」

あとは言わなくても分かるわよね?



ドッシャーーーーーーーーン!



 3人の背後で稲妻が走るのが確かに見えた。こんな大事な席でこんな演出するなんて龍巳しかいない。稲妻も黒かったし。そんな3人はすぐさまイッセーの手を両手で掴むと

「「イッセー!」」「お兄ちゃん!」

「お、おう?」

「悪魔になるにゃ!」「悪魔なる!」「悪魔になってください!」

「変わり身速いなおい!」

 フッ、ミッションコンプリート。これでイッセーの悪魔化フラグが立ったわね。さすがに人間のままじゃこの後生き残れないだろうしね〜。

「なあ、火織はどうするんだ?」

「へ? 私?」

「そうにゃ。寿命のことなら火織も一緒にゃ」

「火織お姉ちゃんこのまま、すぐお別れ」

「そんなのいやです」

 あ〜。
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