暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第13話 非日常への入り口
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イッセー!?」

「いやだって……」

 いやだってじゃない! そしてなんで先輩たちも私の方に注目するんですか!? 代わりに私に説明しろってことですか!? ああもう分かりましたよすればいいんでしょすれば!!

「はぁ……、まずイッセー。龍巳と初めて会った日のこと覚えてる?」

「ええと、確か小学校に上る前に公園で会ったんだよな? それで一緒に遊んで……」

「ちょっと待ちなさい。公園で会ったって、それじゃああなた達は実の姉妹じゃないの?」

 お? 先輩たちが驚いてる。そっから説明しないとダメか。

「ええ、そうなんです。もともと神裂家の娘は私だけで他の三人は養子です。あえて言うことでもないんで知り合いではうちとイッセーの家の人しか知りませんけど。学校に提出した書類にも養子の事は書いてありますよ。それで龍巳は子供のころイッセーと遊んでたらたまたま会ってそのまま一緒に遊んだのが出会いです。で、帰るときになって龍巳が帰る場所がないって話になって、それで話を聞いたお母さんが自分の娘にするって言い出したんです」

「そうなの。それでその……さっき龍って言っていたけれど、ご両親もそのことを?」

「ん。知ってる」

 うえ!? 今までドヤ顔で黙ってたのに急に喋り出した!?

「我、生まれ故郷、他の龍に取られた。その後ずっと一人だった。我強い。だから誰も寄って来なかった。我寂しかった。だから我、帰る場所欲した。帰って静寂を得たかった。我、帰るために力集めてた。そんな時、火織お姉ちゃんとイッセーに会った。初めて遊んだ。楽しかった。でも帰る時間になった。我、お母さんに帰る場所ない言ったら、話聞いてくれる言った。我、龍だってこと、故郷追い出されたこと言った。そしたら娘にしてくれる言った。ここが帰る場所言ってくれた。お父さんも喜んでくれた。だから我、ここにいる」

「そうなの。立派な、優しいご両親なのね」

「ん。我の自慢」

 龍巳が自慢げに胸を張ってる。龍巳はお父さんとお母さん大好きだもんね。先輩たちにもそれが伝わったのか微笑ましげに龍巳を見ている。……これで龍巳が無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)だって知ったらどんな反応するかしら? 話がややこしくなりそうだからまだ言わないけれど。それにしても龍巳、説明する気あるなら最初から自分でして欲しかったわよ。

「さて、神裂さんが……ってこれでは誰のことか分からないわね。みんなのこと名前で呼んでもいいかしら?」

 リアス先輩が私たちのことを名前で呼んでいいか聞いてきたので許可を出すと再度話し始めた。

「龍巳の正体と家族になった経緯は分かったとして、次はあなたのことを教えてもらえるかしら?」

 そう言ってリアス先輩は黒姉の方に向き直る。

「分かった
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