暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第四十四話 Final Weapon
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注ぐ。

エックス「フロストタワー!!」

それをチャージフロストタワーを繰り出し、複数の氷塊で防御しながらディザイアに接近する。

エックス「はあああああっ!!」

Xブレードを握り締め、一息に切り捨てんとするが、ディザイアの表情はあくまでも冷静であった。

ディザイア「甘いですよ!!」

ディザイアがビームサーベルを振るい、エックスの目の前に大量の黒い靄が発生した。

エックス「目くらましか!!?」

即座にアイカメラのセンサーを使い、熱源を探す。

エックス「そこか!!」

熱源を見つけ、そこにあらかじめチャージしていたブレードで横薙ぎした。
しかしチャージブレードで切り捨てた相手はディザイアではなかった。

エックス「!!?こいつは…」

切り捨てたのはディザイアではなくノットベレーであった。

ディザイア「本物はこっちです!!」

エックス「ぐう!!」

背後からエックスの脇腹を切り裂くディザイア。
エックスが咄嗟に身を捻ったことで致命傷は避けられた。
激痛に耐えながら立ち上がるが、黒い球がエックスに襲い掛かり、直撃する。
エックスに壁に叩きつけられ、Xブレードの光が掻き消えた。

ディザイア「フフフ…これで、チェックメイトだ」

エックス「(前のディザイアとは全く違う…カーネルのパーツを取り込んで、段違いのスピードとパワーだ…それに…)」

ディザイアがエックスにビームサーベルを向けた。

ディザイア「エックス…まずはお前を血祭りに上げてから……レプリフォースを…イレギュラー共を皆殺しにするとしよう!!」

エックスはディザイアの言葉を聞きながらXブレードを見遣るが、いくらブレードにエネルギーを注いでも光は出ない。

エックス「(ブレードだけじゃない…力も入らない……ディザイアの周囲にある球体…あれに力を吸われているのか…)」

ディザイア「どうだエックス…イレギュラーと愚者共のいない世界…優れた者だけが生きる世界…さぞかし平和になると…思わないか!!」

その言葉にエックスは目を閉じて、一瞬だけ黙考するが、エックスの答えは決まっていた。

エックス「思えないな…」

ディザイア「何ぃ…?」

エックス「お前の言う世界なんて…幻だ!!」

ディザイア「くっ…減らず口を!!幻かどうかあの世でじっくりと眺めているがいい!!」

エックスを切り裂こうとサーベルを振るうディザイアだが、その時エックスに異変が起こった。
今まで反応が無かったXブレードから刃が発現し、ビームサーベルをブレードで受け止めた。

ディザイア「何!!?」

エックス「はああああ…!!」

目を見開くディザイアに対してエックスを中心に光の柱が立ち上る。
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