ん、フラグか?
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・・。」
この国の国王はかなりフットワークが軽く、しかも腰も軽いから普通に平民とかと会話する。まぁ良い人なんだろうけど、それでいいのか国王よ・・・。
「此処にいるよ。俺はネタのつもりだったしな。」
「普通は冗談でもせんものだがな・・・? 全く、お主は何処か妙だな。」
そう言って隣に座る国王。妙?
「妙だと?」
「あぁそうだ。見た所、そこまで強そうでもない。多少体は鍛えられているようだが、それでも儂や屈強なこの国の獣人と相手するには足りん。だと言うのにお主は、不思議な格闘術と珍妙な使い魔を使って勝利する。」
おまけに、と国王は言葉を紡ぎながら俺の腰を指さし、
「いくら己を格闘家と称するとは言え、無腰なのは普通は有り得ん。普通は短剣かなにかを持っとるもんだ。」
「そうか? まぁ、俺は武器持ってるしな。」
「その妙な玉のことか? 確か『くらっかー』とか言うておったが、そんなものが何の力に・・・。」
明らかに馬鹿にしてるな、国王・・・。
「舐めるなよ? クラッカーに波紋流し込んだら普通に木を圧し折ったり鎧を破壊したり出来るぜ?」
「お主のその『波紋』とかいうのも不思議だしのぅ・・・。ソレがお主を強者にしておるのだろう?」
「まぁな。」
波紋の呼吸法が無かったら、俺なんて向こうの世界でちょっと空手と太極拳をやってただけのガキだし・・・。
「ふむ・・・、しかし、お主の使い魔も万能や無敵ではないようだの。」
「あ?」
国王に言われて演習所を見ると、まだ狼兄ちゃんと戦車が組手をしてた。
だが、兄ちゃんが速度に慣れたんだろう、今や戦車が防戦一方だ。
「お主の出したあの騎士も相当の手練れじゃが、ウチのヴォルフに負けかけておるぞ?」
そう言う国王の顔はニヤケ面。
ゴリラ爺が、自分を負かした奴が苦戦してんのがそんなに面白いのか?
「まぁ、今の戦車はそんなに強くないからな。速度も目で追えるレベルに留まってるし。」
ただまぁ、このままこの爺にニヤケさせるのも嫌だな、そろそろ終わらそう。
そう思って起き上がり、演習場に出る。
そこでは、端まで追い詰められた戦車に、狼兄ちゃんがトドメを刺そうとしていた。
「おぉぉぉぉぉ!! 牙狼一閃!!!」
おいおい、あんな角度、速度、パワー、切れ味の揃った攻撃食らったら、戦車もその本体である俺も真っ二つだぞ・・・? 危ない兄ちゃんだ・・・。
「『甲冑脱衣』!!!」
俺の声と同時に、甲冑の外れた戦車が目にも止まらない速度で狼兄ちゃんの攻撃を回避。あわや俺らを真っ二つにしかねなかった攻撃は地面に長剣を減り込ますだけになった。
「なっ!?」
「驚いてる暇ないぜ!!? |
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