暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第0章 平穏な日常と新たな家族
第10話 準備完了!
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ばこの点が違うかな? まあ原作イッセーは悪魔になってモテ始めてからは男子も敵に回してたけれど。剣道の腕は小学6年の終わりから始めたため、一般部員から見たら多少は上だけどやはり全国で見れば並の剣士ね。今回も地区予選で敗退してたし。そういえば……

「そういえばイッセー、地区予選は誰に負けたの? 私自分の試合の方に忙しくて結局男子の方は見に行けなかったのよ。ごめんね?」

「あ〜〜、いいよ。火織は女子部のエースだろ、こっち見に来る時間がないことぐらい分かってたから。それに黒歌姉に龍巳、白音ちゃんが応援に来てくれたし。それで俺が負けた奴なんだけど、同じ学校の木場って奴」

「木場って同じ学年の木場祐斗?」

「知ってるの?」

「ええ、だって彼有名人じゃない。確かイケメン王子とか貴公子とかって呼ばれてるんだっけ?」

 まさかこっちのイッセーがもう木場祐斗と接点を持ってたとは。ほんと原作とは違うわね。ところでイッセー、なんで急に不機嫌になってるのかな?

「あいつ剣道部員でもないくせにめっちゃ強いんだよ。正直剣先が見えないぐらい速いし、部員じゃないのに団体戦のレギュラーに助っ人で入っちまってるんだよな」

「うん、なかなか強いよね。私も一度手合わせ頼まれたことがあって軽く打ち合ったよ」

「え!? あいつと会ったことあるの!?」

 なんだかイッセーが落ち込みだした。あれかな? 全女子の憧れであり人気者に比べて、自分は部員なのに彼より弱いこと気にしてるのかな? でもこれで黒姉たちがイッセーが地区予選で敗退した時、いつにも増して不機嫌になってた理由が分かった。普段イッセーが負けた時より不機嫌になってたから気になってたのよね。相手が人外だったから不機嫌になってたんだろうな。今もなんか3人とも不機嫌だし。

「まあ確かに彼強かったよね。イッセーが負けたのもしょうがないか」

 私? もちろん勝ったよ。多分悪魔の力も途中から少し使って速度を上げたけどそれにも対応したら驚いてた。龍巳の方が圧倒的に速いからあのぐらいなら対応できるんだよね。……あれ以上速くされると人間の身体能力のままじゃ厳しいんだけどね。そういえばあの後ちょっとして彼の部活に一回誘われたんだけど……もしかして私悪魔に目をつけられたかな? 剣道優勝者で神器(セイクリッドギア)持ってればそれはお買い得だもんね。神器(セイクリッドギア)持ってることも人外には分かるらしいし。まあ私に注目してイッセーから目を逸らせるんならそれでいいんだけど。

 そしてそのイッセーはさらに落ち込んでる。なんか変な空気になっちゃったな。

「まあイッセーも筋は悪くないんだしすぐ追いつけるわよ! とりあえず今日は全部忘れて盛り上がりましょ!」

「そうかな? ……そうだな! 
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