暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第0章 平穏な日常と新たな家族
第5話 ヤツが来た!
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巳にフラグを立てたのやら。さすが人外限定の一級フラグ建築士。その建築能力たるや織斑くんにも負けないんじゃない?

 私はそのまま二人の邪魔をしないように立ち去ろうとした。が、しかし私はこの時信じられないフレーズを耳にした。

「どんぶらこ、ばいんばいん。どんぶらこ、ばいんばいん。どう見てもGカップ以上の爆乳です。張りといい、形といい、極上の乳でした」

 私は我が耳を疑い、思いっきりその場で紙芝居の方に振り返った! その速度たるやいつかの龍巳のように音速を超えていたかもしれない。そして私の目に飛び込んできたのは……ものすごいリアルタッチに描かれた乳の絵だった。



し、しまった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!



正確な時期が分からなかったしイッセーがエロくなる兆候も見られなかったから完全に油断していた! ああ、なんてこと。このイベントはなんとしても回避しようと思ったのに、よりにもよって龍巳まで一緒にこの紙芝居を見てるとは。

「おっちゃんはおっぱい揉んだの?」

 ああ、もう完全に手遅れだ。完全に目覚めてる。っていうかおっちゃん! あんたも嬉々として子供に乳について語るな! もういい歳でしょ! ……結局どう足掻いても運命は変わらないってことかな〜。トホホ……

「おっちゃん、おっぱい大きい方がいい?」

 って龍巳〜〜!? あんたまで何聞いてんの〜〜!? ヤバイ。運命は変わらないって言ったけどやっぱ変わるわ。現在進行形で嫌な方向に変わっていってる。は、早く何とかしないと……

「もちろんだとも。そのほうが吸いごたえも揉みごたえもあるだろう?」

 ああ〜〜〜〜! 龍巳に変なこと吹きこむな〜〜〜!

「イッセーも大きい方がいい?」

「もちろんだよ! なんたっておっちゃんがそう言うんだ。おっちゃんの言うことに間違いないもん!」

「そう。分かった。我も大きくする」

 あ〜、龍巳は将来巨乳確定か。龍巳は自分の容姿を好きに変えられるから将来はイッセー好みのスタイルになるんだろうな〜。



 ……と思ってた私は甘かった。



 龍巳はおもむろに自分の胸に手を当てると彼女の胸は次第に膨らみ始め……ってえ〜〜〜!? ちょ!? 大きくするって今!? 今なの!? これはマズい!! みんなびっくりして龍巳を見てるよ! 私は急いで駆け出しつつ彼女の名前を叫んだ。

「龍巳〜〜〜!!!」

「あ、おねえちゃ……」

 あ、おねえちゃん、じゃな〜〜〜い! 私はこの窮地を脱出するため龍巳の首根っこを掴むとそのまま一気に家の方向へと駆け抜けた。

「か、火織ちゃん!? なんで……」

 イッセーがなんか言ってるけど無視。とにかくこの場を離れるのが先決! イッセーが堕天使に狙われる
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