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東方変形葉
全国10カ所の妖気
東方変形葉43話「幻想郷戦乱」
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散っていく。
『いたっ、いててててててて。』
飛びまわっていたナイフが妖怪の急所に当たり、それに続いてその急所一点に次々とナイフが飛んでくる。
しかし、そんな急所一点攻撃でさえ、全くダメージを受けている様子はなかった。
『俺の番だ。』
と、咲夜の背後に回り込んで、重い蹴りをかまそうとした。
しかし、微妙にずれ、咲夜には当たらなかった。
『っ!?』
「むだよ。あなたがどれほどタフであろうが関係はない。あなたは私に傷一つつけられない。」
咲夜は勝ち誇った口調でいう。
『・・・くくく。』
しかし、妖怪は動揺するどころか逆に楽しそうな雰囲気をかもしだしていた。
『これならどうだ?』
ぱちんっと指を鳴らす。すると、
「!?」
炎の陣が咲夜を囲んだ。さらに、炎の陣のなかで火柱が咲夜を襲う。
「(くっ!ここまでか!お嬢様、申し訳ありません・・・。)」
咲夜に火柱が当たる寸前だった。
「”鎮火の変化”」
急に炎は引っ込んでしまった。妖怪も咲夜も驚いていた。
「はあ、間に合ってよかった。」
そこに、一人の少年、葉川裕海が現れたのだった。裕海は呆れた表情で妖怪を見た。
「さてと、さっさと始末しちゃうか。」
『ぐっ、貴様!何者だ!』
「何者?決まってるだろ?幻想郷の守護者だ。」
と、裕海はばっと飛び上がった。そして空間の裂け目、スキマを多数展開した。裕海が少し構えると、
『がぁあああああぁあぁあぁああ!?』
そこから光線がいくつも出てきたのだ。その光線は妖怪の肩を貫き、腕を焼き、足を焼いた。
『ぐっ!なぜ人間ごときがこんな力を・・・!』
「一ついいこと教えてあげる。俺の弱点は・・・ひとつもないのだよ。」
低い声でそう言い、光線をゼロ距離から撃ち、妖怪を気絶させた。
「ゆ、裕海?どうしてここに?」
「ああ、ちょっと幻想郷を守りに来た。じゃあ俺は別のところを援護してくるから。」
そういって、彼はスキマの中へと消えていった。



『妖精ごときが・・・やってくれるじゃねぇか!』
「ぐっ!!」
氷の妖精、チルノは今かなりまずい状況になっていた。妖怪の腕は凍りついていたが、構わずその腕を振るい、チルノの横腹に入れたのだ。
「ち、ちる・・・の・・・ちゃん・・・」
大妖精は、妖怪にやられて重傷を負っていたが、それでもなお友を助けようと必死に立ち上がっていた。
『はん、まだ動けるか。これで終わりだ!』
重い突きは、大妖精の鳩尾に入ってしまった。
「だっ、だいちゃぁぁあぁあああん!」
チルノは友の名を悲痛な声で叫んだ。大妖精は意識を失っている。
「よくも・・・よくも・・・」
『妖精風情に何ができる。さて、2人まとめてあの世に行きなあ!』
妖怪の拳骨がチルノの頭に当たる瞬間だった。
「えいっ」
『があ
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