例えばこんな喧嘩も楽しいものだ
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のエネルギーによって透明感のある白に発光した。
子供のそれではなく、いつもの体だ。無駄にでかくて邪魔な胸も戻ってきたし、リーチもいつも通り。軽く体の関節を動かしてみるが、気味が悪いほどに万全だ。
「戻ったな」
『ううん、最後に確認した時より身長伸びてるよ?今、171センチ』
と、ニヒロ。また服を買い直さなければいけなくなったろうか。ゴエモンの身長を完全に追い越している。とか思っているとゴエモンからも指摘。
「髪の毛も伸びてるよ?1メートルくらい」
「マジか!?」
頭に手を回すと確かに髪の毛がぶわさっと波打った。髪を伸ばすと洗うのがとにかく大変だから切っておかねば。
『でもロングヘア似合うね、ジェーン。すごい綺麗・・・』
「ほんと綺麗だなぁ・・・いっそ髪の毛伸ばしてみない?」
「・・・・・・じゃあ伸ばしてやるよ」
長いとそれだけで面倒なのだが・・・オウカとゴエモンが褒めてくれる。褒められるのがうれしいと純粋に思えたので、記念に髪は伸ばしておこう。言っておくが純真なオウカとゴエモンが言った言葉だからうれしかったんだ。その辺の訳が分からない男に綺麗だなどといわれてもちっとも喜ばない。
『パパにでれでれ〜』
「うっさい黙ってろ娘の分際で。いいから始めるぞ」
量子展開、スライサーの柄を手に。半結晶の刃が伸びて戦闘準備が完了する。一見して銃であるもう一つの武器、AA-14cは接近特化の桜花には有効に思えるが、剣に専念した方が空中機動においては圧倒的に自由度が上がる。あの銃は癖が強すぎるからな。
ゴエモンと桜花も剣を抜く。IS用の剣としては長い2,1m接近ブレード『散華』。ただのブレードではなく、刀鍛冶の技術で鍛え上げれられた本物の刀を基に作成してある、現代の業物だ。故にスライサーの刃は強度を重視して厚めに形成してある。
さあ、喧嘩だ。戦いだ。そのなよなよした顔に一発蹴りを入れてやろう。
「あ、もう体は元に戻ったみたいだし戦う必要はないのかな?」
「そんなことないぞ。私にはある」
え、と意外そうな顔をしているがあるぞ。
見ていろゴエモン、今からS.A.のエージェントの全力を見せてやるよ。何故か分からないって顔してるな。だがな、前の私は自責の念で押さえていたが、感情が戻ってきたらそれはそれで思うところがあるんだよ。主にお前の行動に関して。
私はお前の護衛なわけだが、どういう訳か仕事を全うできたことが無い。というか、いつもいつもゴエモンが勝手に私を忘れて話を進めるものだから、頼ってもらえてない。当てにされない護衛とかマジありえないし、プロとして耐えられん。
もっと私を頼りやがれ。
オウカじゃなくて私を頼れ。
私にお前をずっと守らせろ、護衛対象。
「ゴエモ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ