第三話「地球での生活 文化の違い」
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いた。なにせさっきまでこの笑顔でアイスキャンディーを舐めている少年は灰色を通り越してブラックなオーラ(瘴気とも言う)を撒き散らしていたのだ。
「坊ちゃんは甘いものが大好きなんですよ。」
「な!?べっべつに好きな訳ではない!・・・嫌いじゃないだけだ。」
普通に人間なら反応しなくてもいいシャルティエのごく普通な紹介に過激に反応したことこそが何よりの肯定の印だった。シャルティエも慣れた物で、「ハイハイ」と軽く流す。
「へ、へぇーっそうなのかい。そりゃあまた...。」
「今回はアイスキャンディーでしたが...クリームたっぷりのプリンなんてあればさらにこの手は有効ですよ。」
「プリン?」
「いや無いから坊ちゃん。そんな反応しなくても...」
「そ、そうか...なっなんだこの微妙な空気は!だから僕は別に!」
「「ハイハイ」」
「聞けよ!」
怒ってはいてもさっきより遥かに態度は軟化していた。恐るべしシャルティエ。・・・じゃなかった、恐るべしアイスキャンディー(甘い物)。
「くっ...まあいい。それよりも今日はもうおそい。そろそろ僕の寝る場所を決めないといけないな。」
「まあ僕たちは言ってしまえば客ですからね。僕にいたっては剣だし。僕は坊ちゃんの傍ならどこでもいいですよ?」
一緒にアイスキャンディーを舐めていたフェイトにリオンは聞いた。
「お前はいつもどこで寝てる?」
「えっと...疲れてるときはここで...
これからの彼らの生活に関する会議で夜は更けていく...
次の朝
「・・・・・」
「坊ちゃーん、朝ですよー。」
「…ん、シャルか。」
「おはようございます。坊ちゃん。」
「ああ、おはよう。シャル。」
シャルティエに起こされゆっくりと目を開けた。同居人の少女はまだおきていないらしい。
結局リオンは居間の外れに寝泊りすることになった。
「にしても、無駄にいい調度品だな。ソファーで寝るのは最初は抵抗があったが...これなら問題なさそうだ。」
「ええ、本当に。プレシアはなんで自分の家...なのかな?まあいいや。時の庭園のあの陰鬱な雰囲気をどうにかする方には金を使わないんでしょうねぇ?」
「さあな。まあいい。今の僕らには関りのない話だ。」
そんな他愛のない話をシャルティエとしていると、
「ああ、アンタ。起きてたのかい。」
「朝起きられないような自堕落な生活を送っていたことはないからな。」
「へぇーそうかい、フェイトも何時もは割りとすぐに起きてくるんだけどねぇ...」
今日に限って起きて来ないんだよ、昨日アンタが来て夜更かししたからかねぇ、と肩をすくめながら言った
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