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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
兄妹の出会い
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と来てるらしいから、頼んだぞ。」
一輝は元気良く返事をしてから一度部屋に戻り、手合わせで消費した分のお札の補充、念のための治癒札と子供の筋力でも扱える小刀を装備してから、山の中の散策へ向かった。
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「うぅ・・・パパぁ・・・ママぁ・・・」
その少女は、一人で山の中をさまよっていた。
泣きながらそう言っているので、おそらく両親とはぐれたのだろう。
道なき道を進んでいるので、手足には木の枝が引っ掛かってできた傷がたくさんある。
「ここ、どこぉ・・・怖いよぉ・・・」
泣きじゃくりながらも、必死に足を進めていく。
すると、彼女が向かう先で枝を踏み折る音が聞こえてきた。
「・・・・・・・・・」
彼女には当然ながら、その音の正体は分からない。
誰が枝を踏み折ったのか、それは自分の両親かもしれないし、それ以外の誰かという可能性もある。当然ながら、どちらでもない可能性だってある。
だから、少女はどうするか少し悩んでから・・・勇敢にも、その音が聞こえてきた方へと向かうことにした。
両親だったなら、そのまま合流すればいい。そうでなくとも、人に会えれば何とかしてくれるかもしれない。そんな考えに至ったからこその行動だったのだが・・・結果からみれば、それは間違っていたのだろう。
彼女が音のした方へと歩いていくと、その先にあった青々とした枝を大きな手が折って・・・鬼が出てきた。
「ひっ・・・お、鬼・・・!」
少女はそれを見てさらに涙を流しながら尻餅をつき、後ずさるが鬼は情けなどかけてはくれない。
少女を食べようと手を伸ばしていき、少女は少しでも逃げようと後ずさる。
ひ弱な少女、屈強な鬼。その二人がこのような形になればどちらに軍配が上がるかは考えるまでもないことだろう。
背が樹にあたり、もう逃げられなくなった少女。鬼の手は容赦なくそこに向かって・・・少女を掴む前に、とめた。
「人じゃなくて鬼かぁ・・・でもたしか、父ちゃんは妖怪も退治するよう言ってたよね。」
止める原因を・・・鬼に向けて呪札を投げつけた少年はそんなことを言いながら新たに呪札を取り出して、鬼と対峙する。
そして、鬼はそんな少年に向けてどこからか取り出した棍棒を振り上げ・・・
「棍棒は金属でできてる・・・うん、予想通りだ。今回のは、金気の鬼。」
そんなことを言っている少年が張った結界に、棍棒は受け止められた。
「ごめんね、鬼さん。これも仕事だから。・・・五行の理を持って、我は相剋する。火気は金気を鎮ずる。これ即ち五行相剋!」
あっさりと棍棒を止められたことに驚きの表情を見せた鬼は、その瞬間に投げられた火行符の発する火気に包まれる。
少年の言う通り、今回の鬼は金
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