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東方変形葉
全国10カ所の妖気
東方変形葉42話「岩手・慰霊の森、そしてついに・・・」
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識を失っていたかのような反応?」
「その通りだからよ。」
「君、もう5日間も寝てたんだよ?」
メリーと蓮子が呆れ気味に言う。わーお。5日間とな。
「力を使い過ぎたのよ。」
紫がスキマからにょきっと現れる。いたのか。
「紫?またどうしてここに。まさか!」
「半分正解。きっともう攻め込んできたのかと思ったようだけど、まだ攻めこまれていないわ。だけど、少しだけ嫌な予感がするのは確かね。でも目的はそうじゃないの。」
「?」
紫はお茶を一口飲んで湯のみを机に置いた。
「実は、あなたが退治した沖縄と岩手の2カ所の妖気が潰されたから、現在日本に異常な妖気は皆無なの。」
・・・ええ?
「あと6カ所あるけど、どういうこと?」
「あれらは、さっき言った2カ所の妖気が一部移ってできたものよ。だからあの2カ所の妖気が浄化されたのが連鎖して、他のところの妖気も浄化されたのよ。一応それを確かめておく必要はあるけど、今は優先順位が変わったわ。幻想郷にもどって、支配を目論む輩を潰してから行きなさい。」
なるほど。そういうことか。
「そうか、わかったよ。一旦幻想郷に帰って、輩を叩きのめしたらまたここに来て確認して、また帰ってくるよ。蓮子、メリー、出会いも別れも突然すぎて申し訳ないけど、そういうことなんだ。幻想郷で輩をやっつけたら、またほんの少しだけお世話になるけど、いい?」
そう訊くと、当然のように答えた。
「あたりまえじゃない。」
「そっちで派手にやっつけて、また来てね!」
「・・・ありがとう。」
俺はできる限りの笑顔で微笑む。その時だ。
「紫様!大変です!」
「あら藍。どうしたのかしら?」
藍が、紫が開けっ放しだったスキマから飛び出した。そして、思いもよらないことを聞いた。
「幻想郷が、例の集団に攻め込んできました!」
「なんですって!?はやく行くわよ!」
紫が藍の後を追う。
「・・・2人とも、今日までありがとう。また来るときもお世話になるよ。さて、きらちゃん。ほたるちゃん。姫雪。行くよ。」
「「「うん!」」」
「元気でね。」
「待ってるからね!」
2人に手を振り、紫たちの後を追った。



紫の屋敷。
「数はおよそ50。力は、どれも並大抵ではない強力な力を持っています!」
「・・・そう。一番まずそうなところを援護するわよ!」
紫が向かおうとしたその時だった。
『は〜い、妖怪の賢者様。交渉に来ましたよ。』
一人の、中年男性の姿をした妖怪が目の前に現れたのだ。
「・・・交渉、ですって?」
『ええ。幻想郷の住民全員の命は保障する代わりに、幻想郷を譲ってほしいのです。』
それはとても残酷な内容だった。
「・・・幻想郷は渡さない。絶対に。まずはお前を潰させてもらうわ!」
紫は少し考えた末、結論を出した。そし
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