第十二・五話:ただ一人君の為なら〜黒歌side
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人型の状態でルドガーと一緒に食事をした
スープはおいしかったんだけど猫舌だから少し冷ましてからじゃないと食べれないから
ちょっと残念だにゃ
そういうこともあって食事に結構時間をかけたと思う
……ううん、本当はただ時間が過ぎて欲しくなかっただけ
このまま時が止まってしまえばいいのに……
「そろそろ、いくにゃ………」
「ああ………」
そうは言うが中々動き出せない私たち……やっぱり怖いでも――
「ルドガー」
行かないといけない……だから――私に勇気を頂戴、ルドガー
「私の本当の名前は黒歌にゃ、覚えておいて欲しいにゃ」
「分かった」
「それと――」
勢いよくルドガーの口を私の口で塞ぐ
……触れるだけのキスだけど私にとっての初めてのキス
「初めてのキスはイチゴの味っていうけど……ルドガーはトマトの味がしたにゃ♪」
初めてをあげたんだから、責任はとってよね//////
「ルドガー、私、ルドガーのことが大好きにゃ……返事はまた会えたら聞くにゃ……」
自分でも分かるほど顔を赤くなっている//////
それが恥ずかしくてすぐに家から飛び出そうとする
「黒歌!!!」
しかし、ルドガーに止められてしまう
「な、何?」
「いってらっしゃい」
「っ!?……いってきますにゃ」
その一言で心がじんわりと温かくなり、自然と涙がこぼれてくる……
「そっか……『ただいま』って言っていいんだね…絶対私を連れ戻してね、ルドガー……」
私も……ルドガーに『おかえり』って言ってもらえるようにがんばるから!!!
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