第十二・五話:ただ一人君の為なら〜黒歌side
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「覚悟の上だ」
「世界を敵にまわすとしても約束してくれるの?」
「ただ一人君の為なら」
―限界にゃ―
涙が止まらない、そこまでルドガーが私のことを思ってくれていることが嬉しくて――
「ヒッ……グスッ……ずるいにゃ……そんなこと言われたら……ますます……離れたくなくなるにゃ……っ!!」
私を思ってくれるルドガーからそれでも離れないといけないのが辛くて――
私を包んでくれるこの温もりを失うのが怖くて――
「♪〜♪♪♪〜♪」
「っ!!?」
まるで子守唄の様に、まるで私の背中を押してくれるように
ルドガーがいつも歌う歌が私を包み込んでくれる
そのことにどうしようもない心地よさを感じ逆らうことなくゆっくりと目を閉じる
―しっかりとルドガーに抱きしめられながら―
朝日を感じ目を開けると目の前にルドガーの顔がドアップで迫っていた
き、昨日は全然恥ずかしくなかったけど
…こう、不意打ち的に顔が近くなると……は、恥ずかしいにゃ////////
恥ずかしくてもぞもぞと動いているとルドガーが目を覚ましてしまい、目が合う
「「…………おはよう」」
どちらとともなく交わしたはずの挨拶が被り可笑しくて笑い出してしまう
こういうのってなんかいいにゃ……
「ふふ、シェフ、今日の朝食は何かにゃ?」
「本日のメニューはトーストとスープとトマトサラダです」
「ルドガーって本当にトマトが好きよね」
「トマトは俺のアイデンティティみたいなものだからな――っ////////!!?」
そう言いかけたところでルドガーの顔がまるでトマトの様に真っ赤に染まる
私の裸がそんなに気になるのかにゃ?
やっぱり、ルドガーは恥ずかしがりやにゃ♪
「にゃ?恥ずかしいのかにゃ?もう、一夜を共に過ごした仲なのに♪」
慌てる反応がみたいのでわざとらしくそんなこと言いながらルドガーの背中に胸を押し当てる
自分の体には結構自信があるにゃ♪
「と、とにかく服を着てくれ!!!」
そう言って逃げるルドガーが可笑しくてつい笑ってしまう
また裸でルドガーをからかおうかと思ったけど
それだと流石に怒るかなと思ったので服を着てリビングに向かう
すると何故かルドガーにまたからかっているのかと言われた
これはいつも通りだと言うとかなり微妙な顔をされて今度から気をつけるように言われた
これは…あれかにゃ?他の男に見られたくないという独占欲かにゃ?
もう♪そんなに心配しなくても私はルドガーだけの物なのに♪
て、私の勝手な妄想かな?
にゃは♪
まあ、そんな感じで朝食も出来て、初めて
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