原作が始まった訳だが……どうしよう
27話
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
サカキも整備班にまでは手が回らないらしく、その辺りは我慢してくれとのことらしい。
もっとも、それによる弊害を抑える為に基本的にサカキからの依頼は、書類上の記載とは違うアラガミを本来の討伐対象とすることが多い。
理由は簡単だ、希少なアラガミ討伐したと報告すれば素材が支部長に持って行かれる可能性があるが、書類上討伐対象がオウガテイルなどの希少価値の低い素材であれば持っていかれる心配がない。
故に、その辺りにいる適当なアラガミを何体か切って、書類上に無い本当の目標を具足で殴るというパターンが殆どだ。
しかし、今回はサカキの依頼は調査なので神機を使うのはこのコンゴウ討伐のみ、つまり傷付き具合などを誤魔化すのが難しい。
「と言っても全部を神機でやる必要はないんだがな」
目標のコンゴウを見つけた俺はそこまで歩いていき、正面に立って神機を左手に構え、コンゴウの攻撃を待つ。
偏食場パルスを発さない俺を人間と勘違いしたコンゴウは、何の躊躇もなく俺に拳を振るう。が、残念ながらイザナミには及ばないものの俺もある程度は怪力を持っているアラガミなんでね。
コンゴウの大振りに振るわれた腕を右手で掴み、それのまま此方に引き寄せる。そして、体勢を崩したコンゴウの無防備に晒した柔らかい腹を、左手に構えた神機で刺し貫く。
一撃では死ななかったようで、コンゴウは暴れようとするが片腕は俺に拘束されているので、もう片方で神機を抜こうとする。もっとも、そんな事を許してやるはずもないんだがな。
腹に刺さったままの神機を、コンゴウの頭目掛けて上に振り上げる。すると、コンゴウは体の内側から頭を両断されて、大量のオラクル細胞を撒き散らしながら行動不能、いや、コアを壊したので死亡だな。
我ながら随分とグロテスクに殺したな……腹から頭までが裂けているコンゴウは見ていて気持ちのいいものではないな。
とにかく、この死体を神機に喰わせて、コウタとソーマの様子を見に行こう。この後も仕事があるんだ、こういった前座は早く終えるに限る。
俺が二人のいる場所に着いた時には向こうのコンゴウも討伐を終えたようで、二人ともコンゴウを捕食している最中だった。
「お疲れさん、お前らは帰っていいぞ」
「え、マキナさんは?」
「俺はこの後別口の仕事があるんだ、一応内容上極秘なんでお前らは帰れ」
「そうですか……あ、そういえばさっき通信でユウがマキナさんに用があるって言ってたんで、帰ったら一度会いに行ってやってください」
ん?何故に主人公が俺に用事?
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ