暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-C砕け得ぬ闇の使徒〜Star And Thunder〜
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発が起きた。私は周囲にプラズマスフィアを6基待機させて降下、マテリアルの様子を伺う。

「そんな、どうして・・・!? 僕の一閃が、後れを取るなんて・・・!」

「・・・・私の勝ちだよ、力のマテリアル・・・」

体の所々に消滅の前兆であるノイズが奔り始めたことで、待機させておいたプラズマスフィアを解除。マテリアルは悔しげに“バルフィニカス”を杖代わりに立ち上った。

「こ、今回は僕の負けを認めてやる! で、でも! や、闇は何度でも蘇るんだぞ! 僕も王への道を諦めたわけじゃないんだからな! いずれ必ず、君を斃す! だから、えーと、えーと、なんだ、憶えてろぉぉーーーー!!」

そんな捨て台詞を言い放ったマテリアルもようやく消滅した。それを見届けた私は「はぁ」なんて言うか疲れからくる溜息を吐くだけだった。

†††Sideフェイト⇒なのは†††

アリシアちゃんから連絡を受けた私は、海上沖合にて反応を示したっていう“闇の書”の闇――ナハトヴァールと防衛システムの復活を企んでいる特別な残滓、マテリアルの討伐にやって来た。目の前に張られている結界へと侵入する前に、『なのは』シャルちゃんから通信が入った。

『さっきはごめんね、わたしの偽者が迷惑を掛けたっぽくてさ』

「あー、気にしないで、シャルちゃん。まぁ、本物のシャルちゃんと同じで超絶に明るくてちょっとやりにくい・・困った感はあったけど・・・」

ついさっきまで海鳴臨海公園でシャルちゃんの偽者と戦っていた私。偽者のシャルちゃんの時間は私と出会った直後のものだったから、敵対戦闘じゃなくて友好試合みたいな感じで戦った。
他にも救いだったのは、本物のシャルちゃんより弱かったこと、そして空を飛べなかったこと。時折、シャルちゃんは魔力の翼で空を飛んだりするけど、それが無かったから一方的な試合に出来た。あと、経験値の差もある。偽者のシャルちゃんは私の手札を知らず、私は知っていた。それが勝利に繋がったんだ。

『その割には偽者のわたしをボコボコにしてたよね、なのは? わたしの攻撃範囲の外から射砲撃に雨あられ。改めてなのはの容赦なさを確認できたよ』

「あう、ごめんね・・・?」

『いいよ、いいよ。砲撃魔導師(なのは)剣闘騎士(わたし)の参考になったから』

私と偽者のシャルシャルちゃんの戦闘映像で何かを感じたみたいなシャルちゃんは最後に、『ついさっき、フェイトのマテリアルが現れたの。名を、力のマテリアル』そう教えてくれた。すずかちゃんにアリサちゃん、そしてフェイトちゃんか。私はモニターから結界へと視線を向ける。たぶんあの結界の中には「私のマテリアルが居る・・・?」ということに。

『だから一応、気を付けてって思って』

「うん。ありがとう、シャルちゃん。私なら
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