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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 第9話 「聖剣との出会い」
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「これであとは出来る限り危険性をなくすことだけ。とりあえず問題なく進められるよ!」
「えーと……今更なんですけど、レーネさんとかの許可は下りてるんですよね?」
「それはもちろん! この子の製作の第一人者はレーネさんだし、今回のこと頼まれたときに確認もしたからね!」
「そうですか、なら問題ないです。これからよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく……あっ、前もって言っておくけど体調が悪いときとかちゃんと言わないとダメだよ。融合事故が起こったりしたら危ないから。レーネさんも悲しむし」
「それはもちろん……ダメな部分がありますけど、あの人は俺にとって大切な人ですから」
「あはは、最初の部分は言わなくてもよかったんじゃないかな……何だか長くなっちゃったけど、この子のことこれからお願いね」

 マリーさんはそう言うと沈黙を保っていたセイクリッドキャリバーに笑顔で話しかける。話している内容は俺がマスターになることを了承したこと。これからは俺の元で生活するといったことだった。

「マスター、これからよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく……セイバーでいいんだよな?」
「私をどう呼ぶかはマスターの自由です」

 淡々とした返しに稼動し始めたばかりのファラの姿を思い出した。彼女は大分変わりはしたが、この子はいったいどのように変わるのだろうか……そういえば。

「マスター、どうかされたのですか?」
「いや……バッグとか持ってきてないからどうやって帰ろうかと思って」

 セイバーの大きさは30cmほどあるため、ポケットに入りきる大きさではない。彼女が微動だにしなければ持って帰ることは可能だが、周囲からの視線がやばいことになりそうである。
 特にバニングスや月村に見つかった場合は……実に面倒なことになるだろうな。高町達ならファラのことを知ってるから理由を話せば納得してくれるだろうけど。

「なぜバッグがいるのですか?」
「俺の世界は魔法文化がないんだ。だから普通に連れ回すのはな……」
「なるほど。確かに私のような存在がいては周囲から注目されかねませんね……私が入っていたケースを使うというのは?」
「あれは……余計に目立つ上に面倒になりそうな気がする」

 時間帯的にまだまだ子供が出歩いても問題ない。ここにあるのは魔法文化世界のものばかりなので、それを使うのはまずい。
 仕方がない。一度家に戻ってまた来よう。
 そんな考えに至りセイバーに伝えようとしたのとほぼ同時に、マリーさんが申し訳なさそうに話しかけてきた。

「何だかごめんね。一応外を出歩いても問題ないようにする方法は考えてるんだけど、まだ実用段階に来てなくて。もう少しでできるんだけど……」
「どういう方法なんですか?」
「簡単に言うと変身魔法
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