全国10カ所の妖気
東方変形葉40話「奈良・白高大神」
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」
体の全神力を解放する。すると、ナイフは次々と落ちていった。
『なんだと!?なぜ人間がそんな巨大な神力を持っている!?』
「一発で決めるよ。」
大変化「無と有の境界」
何もないところから突然爆発が起きる。
『がああぁぁぁああっ!?』
連鎖する爆発に巻き込まれ、黒い塊は消滅した。
「ふう、さてと。“浄化の変化”ここの妖気、消えて無くなれ!」
扇子を上に向けると、よどんでいた空気は元に戻った。
スキマを開き、寮に帰ってきた。今は8時だ。
「ふう、さて料理を・・・あれ?」
視界が暗くなり、意識が薄れていく。
「あれっ!?裕海様!?裕海様〜っ!」
「わぁぁ〜っ!裕海様〜!」
「裕海様〜っ!!」
「なに?何の騒ぎ・・・えっ?大変!裕海が倒れた!」
「みんな落ち着いて。疲れがたまって眠っただけよ。とにかく、布団に運びましょ。」
鳥の鳴き声が聞こえてきた。朝のようだ。・・・ん?俺、どうして眠ってたんだ?確か昨日、奈良に行って黒い塊を消して・・・それで寮に帰って料理を作ろうとして。そこからの記憶がない。ああ、そうか。神力を全開放したから反動が来たのか。そういえば、何かさっきから体を締め付けるような感じがする。布団をめくると、強く抱きついて寝ている姫雪と人形たちがいた。
「むにゃ・・・あっ!裕海様!もう大丈夫なの!?」
姫雪がほかのみんなを起こさないように小声で言った。
「ああ、心配かけちゃったな。ごめんね。」
淡いピンク色の紙をそっとなでると、涙目で「うん」と頷いた。
「今日は大学休みだ〜っ!」
蓮子がはしゃぐ。今日は特にとらなくてもいい単位の授業ばっからしいので、大学に行かなくてもいいらしい。
「そういえば、この前飛ばした紙が一向に戻ってこないけど?」
「ああ、100キロ圏内ならすぐに来るんだけど、それ以外の範囲は少し時間がかかるんだよ。でも来るときはまとめて来るよ。まあ最悪でもあと一週間後ぐらいかな?」
メリーが質問し、それに答えた。100キロ圏内だから、どうやら少なくとも近畿には妖気はないようだ。
「まあ、気長に待つかな。さすがに昨日以上の妖気があるなんて考えられないし。」
普通ならそうだ。いくら霊的信仰を受けたからと言って昨日以上妖気が強くなるとは思えないのだ。
「それよりも、カフェ行こうよ!」
「かふぇ?なにそれ?」
姫雪は聞いたことのない単語に首をかしげる。
「カフェは、まあ喫茶店とほとんど変わらないね。」
「なるほど!」
人形たちが今、まだ寝ているので小声で納得した声をあげる。人形たちはどうやら俺が以前倒れたこともあり、かなり泣きじゃくっていたようだ。
「その子の耳と尻尾隠せる?」
メリーが姫雪を見て言った。
「耳は、猫耳型に編んだニット帽
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