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東方変形葉
全国10カ所の妖気
東方変形葉40話「奈良・白高大神」
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な鳥居がある。暗くてあまりよく見えない。
「きらちゃん、リボンについてる懐中電灯をつけて。」
「いいよ!」
きらちゃんが「ついて!」というと、ぴかっと眩しく光った。おかげで見えるようになった。
「こ、こんなに小さな物からすごい光が!?」
驚くのも無理はない。俺も驚いたから。一円玉サイズの半球から眩しい光が出てきたからな。
しばらく進むと、気配がした。洞窟の方からだ。
「・・・メリー、この洞窟の中に境界はある?」
「ええ、あるわ。」
”境界の可視変化”。たしかに境界がある。かなりすごい気配を感じるな。
「2人はそこで待ってて。お札を絶対に体から離さないようにね。」
「え、ええ。」
「うん。」
「3人とも、今日は少し長くなりそうだよ。いい?」
一応確認する。これだけの妖気の持ち主なら、一瞬で消すのは少し無理があるからだ。
「「うん!」」
「いいよ!」
境界の中へ入り込む。
そこは、がらんとした場所だった。
・・・目の前に、”何か”があった。黒い塊。闇の塊と言った方がいいか。闇の塊に一つだけ、目があった。
『お前は誰だ?』
「葉川裕海だ。妖気をつぶしに来た。」
闇の球体の塊で、単眼。あんな妖怪がいるのか。
『ふん、人間風情が生意気な口をたたく。これでも喰らってさっさと死ぬがいい!』
闇で構成された槍がいくつも飛ぶ。
「衝撃波の矢!」
姫雪が矢を放つ。すると、闇の槍はすべて衝撃波によって吹き飛んだ。相手がひるんだすきにスキマに入り、背後に回る。
『ちっ、なかなかやるやつだ。』
「俺の弟子だからね。」
『っ!?いつの間に!』
「遅い。」

神変「無限変幻 閃」

閃光のように強烈な光線が無数に放たれる。
『があああぁぁぁぁあああっ!くっ!』
闇の剣をこちらに向けてくる。それを扇子で払い、

変化「十字砲火陣」

スペカを唱えた。炎の陣が敵を囲い、その陣から砲火が飛び交う。陣はどこまでもついてくるので、地味に厄介だ。
『はあっ!!!』
しかし、それを闇の塊は一声で吹き飛ばした。なんて妖力だ。
『お返しだ。』
いつの間にか、俺の周りにはナイフが配置されていた。スキマで緊急脱出する。
「あぶないあぶない。」

遊戯「スキマ遊び」

スキマが無数に展開され、光線や弾幕が飛び交う。“速度の変化”で、目にも止まらない速さで光線や弾幕が相手を襲う。
しかし、すべて妖力によってはじかれた。
『ふん、私の妖力をこんなものだと思うな。』
視界を埋め尽くすほどのナイフが飛んできた。
「すべて吹き飛べ!」
扇子を最終レベルで仰ぐ。竜巻級の風が起こっているはずなのに、ナイフはびくともせずにこちらに向かっている。風を妖力で守っているようだ。・・・なんて強力なんだ。
「仕方ない。神力解放!
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